子育て情報『卵子と同じように精子も老化する!? いくつまで妊娠できるの!?』

卵子と同じように精子も老化する!? いくつまで妊娠できるの!?

しかし、実際には40歳以上でも妊娠・出産され、子育てをしている女性もたくさんいらっしゃいます。現在、自然妊娠ではアメリカの57歳の女性が最高齢とされていますが、2019年には体外受精で妊娠した70歳の女性が双子の赤ちゃんを出産し話題となりました。

浅田先生いわく、「70歳の女性が妊娠した事例は、卵子提供と思われます。個人差はありますが、一般的に自然妊娠できる年齢の限界は42〜43歳。身体面、卵子の状態、安全なお産という観点から見ると、22歳〜35歳ぐらいまでに出産できるのが理想的」とのこと。ちなみに浅田先生のクリニックでは47歳が最高齢の出産だそうです。

加齢とともに妊娠する力が衰え、不妊の原因は女性側にあると思われる人も多かったようですが、最近では「男性不妊」と言う言葉があるように、男性側の原因による不妊も明らかになってきています。しかし、浅田先生によると、「精子があれば人工授精、顕微授精で解決できます。
女性の晩婚化、女性の年齢、卵子の老化が不妊症のダントツの原因です」とのこと。

最近は見直されてきている性教育ですが、まだまだ生理に関することや妊娠の仕組み、避妊の方法にとどまっていて、妊娠の期限に関する情報を得る機会が少ないようにも感じます。「性」に関する教育も必要ですが、今後は男女の生涯を通じた心身の変化ついて学ぶ機会が増えるといいなと思います。

著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

監修者:医師 浅田レディース品川クリニック院長 浅田義正先生
名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として「不妊外来」および、「健康外来(更年期障害・ホルモン補充療法)」の専門外来を担当後、米国初の体外受精施設に留学。
主に顕微授精(卵細胞質内精子注入法:ICSI)の基礎的研究に従事。95年に名古屋大学医学部附属病院分院にてICSIによる治療開始。顕微授精症例の全症例を担当し、同年5月、精巣精子を用いたICSIによる日本初の妊娠例を報告。98年ナカジマクリニック不妊センター開設。

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