子育て情報『初潮が早いと閉経も早いって本当? 意外と知らない卵子の一生のおはなし』

初潮が早いと閉経も早いって本当? 意外と知らない卵子の一生のおはなし

そのなかでも症状が重く、日常生活に支障を来たすような場合、「更年期障害」と診断されます。

更年期障害の治療法はいろいろありますが、第一選択は「ホルモン補充療法(HRT)」です。ホルモン補充療法は少量のエストロゲンを補う治療法で、飲み薬、貼り薬、塗り薬などいくつかのタイプがあります。

ホルモン補充療法について、浅田先生に伺いました。浅田先生曰く、「ホルモン補充療法は圧倒的におこなったほうがいいです。ただ、若いころとは違って、必要なエストロゲンは少量です。方法は内服や貼り薬などいくつかあり、3カ月に1回でも、生理を起こさせることになります。効果としては子宮体癌を防いだり骨粗鬆症を防ぐなどがあげられます。
認知症を防ぐというデータもあります。

その一方で、ホルモン補充療法は乳がんのリスクを少し高めるとも言われています。ですが、ホルモンをたくさん取り入れるから発症するのではなく、ホルモン依存性のがんの進行が早くなるということです。誰しも女性ホルモンがあれば乳がんの可能性があります。つまり若い人が進行が早いのと一緒です。正しく恐れないといけません」とのこと。どのような薬でも作用と副作用があり、人によっては使えないものもあります。きちんと医師の説明からの説明を聞き、使用することが大切ですね。


閉経までに排卵される卵子の数は約400~500個。閉経を迎えると卵胞は消失します。卵子の一生を知ると、憂うつな生理も少し違ってくるかもしれません。

著者:助産師 REIKO

医療短期大学専攻科(助産学専攻)卒業後、大学附属病院NICU・産婦人科病棟勤務。 大学附属病院で助産師をしながら、私立大学大学院医療看護学研究科修士課程修了。その後、私立大学看護学部母性看護学助教を経て、現在ベビーカレンダーで医療系の記事執筆・監修に携わる。

監修者:医師 浅田レディース品川クリニック院長 浅田義正先生
名古屋大学医学部卒業。名古屋大学医学部附属病院産婦人科医員として「不妊外来」および、「健康外来(更年期障害・ホルモン補充療法)」の専門外来を担当後、米国初の体外受精施設に留学。
主に顕微授精(卵細胞質内精子注入法:ICSI)の基礎的研究に従事。95年に名古屋大学医学部附属病院分院にてICSIによる治療開始。顕微授精症例の全症例を担当し、同年5月、精巣精子を用いたICSIによる日本初の妊娠例を報告。

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