子育て情報『怒鳴ったところで聞いちゃいない。私が子どもを「怒らない」理由【3児ママ小児科医のラクになる育児】』

2021年2月27日 15:30

怒鳴ったところで聞いちゃいない。私が子どもを「怒らない」理由【3児ママ小児科医のラクになる育児】

 

「親を困らせたくて怒られることをしているのではない」と肝に銘じる

子どもは(特に)ママのことが大好きです。大好きな人を困らせたくてやっていることではありません。でも、やってしまう。「ママはこういうことされて、悲しい、困る」などを伝えることで、より子どもの心に響くのではないかなと思っています。


叱るときに注意すること

テンパっているときなど、私もついつい怒ってしまいます。その中でも気をつけたいことが3つあります。

①返答できないような怒り方を避ける

「何でそんなことしたの!?」のような子どもが答えにくい怒り方をしないようにしています。


②否定形を使わないようにする

注意するとき、例えば「走らない!」ではなく、「歩いて」にするなど否定形の言葉を使わないようにしています。でも、これは言い換えできないことも多く、難しいなと感じています。

③「ほめるは1秒、叱るは3秒」を意識する

教えてもらった言葉です。ほめるときはすぐに(1秒)、叱るときは3秒待て、という意味です。もちろん、命に関わるようなことはすぐ注意しないといけませんが、それ以外は怒りたくなったら一呼吸(3秒)おくことで、冷静に注意することができます。


④主語は「わたし」で伝える

難しいコーチングや子育ての理論はすぐ忘れてしまうので、私はもっぱら「アイメッセージ」と言って、「(あなたは)〇〇しなさい!」「〇〇しちゃダメ!」という“YOUメッセージ”ではなく、「(わたしは)〇〇してほしいな」という“I(アイ)メッセージ”を使うようにしています。簡単に意識できて子どもに伝わりやすい方法なので、ぜひ試してみてください。

※1)日本小児科学会 『子ども虐待診療の手引き』27.マルトリートメント症候群の長期予後

監修者・著者:医師 東京衛生アドベンチスト病院 小児科医師 保田典子 先生
2003年筑波大学医学部卒業、国立国際医療センター、大阪市立総合医療センター小児循環器内科勤務を経て、2014年東京女子医科大学大学院博士課程修了後現職。小児科専門医。一般診療、小児循環器診療に加えて、漢方治療や発達相談にも対応している。2021年春、高円寺こどもクリニック(仮称)開設予定。

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