2021年3月27日 22:20
断水=デリケートゾーンの憂うつ…【知ってほしい生理×震災のリアル】 #これから私は
東日本大震災からまもなく10年。イラストレーターのアベナオミさんは、当時、夫と1歳7カ月の息子さんの3人で宮城県仙台市近郊の利府町で暮らしていました。被災したアベさんは震災翌日に生理に。ライフラインがストップするなかの生理で、何に困り、これからどう備えたらいいのか……。体験を綴ります。
イラストレーターのアベナオミさんは、2011年3月11日、宮城県仙台市近郊の利府町で東日本大震災を経験。当時、長男の豆キチくんは1歳7カ月でした(現在は、二男アンチョビくん、長女モナカちゃんが生まれ、3児の母)。
アベさんは、震災翌日に生理に。
電気・ガス・水道といったライフラインがストップしているなか、生理ではどんなことに困り、これからどう備えたらいいのか……。あまり語られることのない「震災と生理」についてリアルな状況と、経験者だからこそ、皆さんに知っておいてほしいこと、備えておいてほしいことについて教えてくれました。
※「知ってほしい生理×震災のリアル」これまでのお話はこちら
ナプキンが…ない!家にもお店にも…
https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/18611
震災翌日、絶対に失敗できない夜…
https://baby-calendar.jp/smilenews/detail/18610
当時、私が住んでいたエリアでは、断水が完全に復旧するのに約1カ月ほどかかりました(沿岸部はさらに長期間、断水が続きました)。そこで、生活用水を求めていった場所は……。
多くの人が生活用水を求めて、川へ。川の堤防は、津波が遡上したために変色していました。津波の爪痕を目の当たりにしながら、小さなバケツで、1日に何度も、自宅と川を行ったり来たり。そして、その役割をほとんどを担っていたのは、休校中の子どもたちでした。
※遡上(そじょう)…流れをさかのぼって行くこと
この時点では、わが家は汲んできた川の水でトイレを流していました。しかし、後にトイレの汚水が沿岸部であふれるという被害が! 今では流さなくても済む非常用トイレをしっかりと備えています。
生理中なのに、おふろもウォシュレットもシャワーも使えない日々。