知らないと損しちゃう!?今はパパも産休育休を取る時代!とるタイミングは?いつ申請すればいい?
また、労使協定が結ばれていれば、休業中に仕事できるという制度を「うまく活用して」とアドバイスします。
「この制度を使って、『週1回、木曜日は仕事します』『在宅で火曜日の午前中はミーティングに参加します』といったように、お互い無理のない形での関係性や連絡を取ることができるといいかなと思います」
育休を取る=他者と共に生きる覚悟を持つこと
新しくなった育休制度。これからは社会の空気も変わってくるかもしれません。でも「育休を取ると出世に響くから」と二の足を踏んでいる人もいるようです。そんなパパについて、小崎先生はこう言います。
「ちょっと厳しいことを言うようですが、ひと月くらいの育休を“出世できない理由”にするのだとしたら、その先も出世できる人材じゃないって思うんです」
その上で、育児休暇は人生の学びの期間でもあると言います。
「育休というと休みだと思って昼間からビール飲もうとするパパもいます(笑)。資格を取ろうと勉強しようとする人もいる。
どれも自由ですし否定はしませんが、子どもをよく見てほしいと思います。育休を取ることは、他者と共に生きる覚悟を持つこと。豊かに生きることです。人生の学びの期間でもある。子どもを育てることを存分に味わってほしい。それが僕の想いです」
取材・文/大楽眞衣子
監修者:保育士 大阪教育大学教育学部学校教育教員養成課程家政教育部門(保育学)教授 小崎恭弘
兵庫県西宮市初の男性保育士として施設・保育所に12年間勤務。3人の息子が生まれるたびに育児休暇を取得。市役所退職後、神戸常盤大学を経て現職。
専門は「保育学」「児童福祉」「子育て支援」「父親支援」。NPOファザーリングジャパン顧問、東京大学発達保育実践政策学センター研究員。テレビ・ラジオ・新聞・雑誌等にて積極的に発信をおこなう。「男の子の本当に響く叱り方・ほめ方」(すばる舎)、「育児父さんの成長日誌」(朝日新聞社)、「パパルール」(合同出版)など、著書多数。
著者:ライター 大楽眞衣子
社会派子育てライター。全国紙記者を経てフリーランスに。専業主婦歴7年、PTA経験豊富。子育てや食育、女性の生き方に関する記事を雑誌やWEBで執筆中。
大学で児童学を学ぶ。静岡県在住、昆虫好き、3兄弟の母。
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