2022年7月24日 09:30
「母乳がよく出る家系」って嘘!?思うように授乳ができず、産後に追い込まれて苦しんだ話
私の家系は、みんな母乳がよく出たと聞かされていました。妊娠中は、「きっと私もすんなり母乳が出るだろう」と根拠のない自信がありました。しかし、出産していざ授乳しようとしたとき、母乳がまったく出ず、赤ちゃんへの授乳が苦痛に感じるようになってしまったのです……。
母乳がよく出る家系
祖母、実母、姉は全員、子どもを完全母乳で育てていました。赤ちゃんの泣き声を聞いただけで母乳が出てしまったり、母乳分泌過多で乳腺炎になってしまったり、大変だったとよく聞かされていたものです。
「きっと私も出産したら母乳が自然に出てくる」と思い込み、母乳が出ないという未来はまったく想像していませんでした。むしろ、母乳が出すぎて乳腺炎になるかもしれない、と心配していたのです……。
まさか…母乳がほとんど出ない
私はコロナ禍で第1子となる男の子を出産。愛するわが子への初めての授乳は、つらいものでした。出ると信じて疑わなかった母乳が、ほとんど出なかったのです。授乳後に息子の体重をスケールで量るたび、1gも増えていないことに落胆しました。
産後2週間健診のとき、搾乳器を使って胸が痛くなるまで母乳を搾り取っても、多くて40ccが限界。息子の体重が平均より少ないと判断され、育児用ミルクの量を増やすように保健師さんから言われてしまいました。
母から「母乳は出てる?」と聞かれたとき、いたたまれない気持ちになり「たくさん出ている」と嘘を付いてしまったことも……。また、乳首が短いため乳頭保護器を使いながらの授乳にも苦戦。
息子がせっかくうまく吸ってくれても、乳頭保護器が邪魔をして、せっかく出た貴重な母乳が流れてしまうことが何度もありました。産前にイメージしていた授乳と現実のギャップで、次第に私は授乳が苦痛になっていました。
息子が生後2カ月になって母乳が安定
息子の夜泣き対応で毎日寝不足でしたが、母乳が出る方法をいつも検索してさらに眠れなくなっていました。母乳を諦めて完ミにしようか悩んだときもありましたが、半分意地になって授乳を続けた結果、息子が生後2カ月のころに安定して完母になりました。
しかし、生後5カ月から離乳食を始め、だんだんと授乳の回数や時間も減ったことで徐々に母乳が出なくなり、最後は息子のおしゃぶり代わりのように……。