2022年8月31日 18:00
まさか自分が38歳の妊娠中に乳がんになるなんて…。精密検査の結果に、不安で涙が止まらない…
不妊治療を経て授かった第二子妊娠中、安定期に入ったころ、数カ月前に市の乳がん検診のお知らせが届いていたのを思い出しました。クリニックを受診すると、右にも左にもシコリがあると先生から説明を受け、すぐに大きな病院で精密検査を受けるように言われました。安心して出産に臨めるようにと、精密検査を受けることにしたのですが……。
「右にも左にもシコリがあります」
なかなか思うように妊娠できなかった私ですが、3年の不妊治療を経て、第二子を授かることができました。それまでに3度の流産もあり、不安な日々を送っていました。安定期に入り、数カ月前に市の乳がん検診のお知らせが届いていたのを思い出し、クリニックを受診。すると右にも左にもシコリがあると先生から説明を受け、すぐに大きな病院で精密検査を受けてほしいと言われたのです……。
翌週に精密検査を受けたところ「おそらく良性の可能性が高いけど、安心して出産に臨めるように細胞検査をしましょう」と言われました。
2週間後に検査結果を聞きに行ったら、右は良性。左は悪性。すぐに全摘をして産後は抗がん剤治療が必要かもしれないと言われました。「なんで今このタイミングなんだろう。おなかの子におっぱいがあげられなくなってしまう……。せっかく妊娠したのに手術なんてして、おなかの子は大丈夫なのか……」と不安で涙が止まりませんでした。
次女の誕生
そして妊娠28週で手術をして左胸は全摘しました。赤ちゃんも一緒に頑張ってくれて、手術は無事に終わりました。
病理検査の結果、産後2週間で抗がん剤治療をして、それが終わったらホルモン治療を10年することに決まりました。その後妊娠39週4日で、無事に女の子を出産しました。
わが子は破水せず卵膜に包まれたまま生まれました。これは「幸帽児(こうぼうじ)」と呼ばれ、8万人〜10万人の確率で生まれると言われている非常に珍しいパターンだそうです。日本でも海外でもとても縁起がいいと言われていて、幸福に恵まれると言われているようです。私は娘が「お母さんは病気になったけれど、私は大丈夫だよ!」と言ってくれているような気がしてなりませんでした。その後娘は右だけになってしまった私のおっぱいを2週間だけ飲み、その後は育児用ミルクで元気いっぱい育っています。
かわいいわが子2人のために
乳がんが判明したときは「なんでよりによって今なんだろう……」