2022年9月30日 22:35
<熱性けいれん>脱水症状の恐れがあり受診を決断。順番待ちをしているとまさかの出来事が…
そらさんの息子ふたばくんが1歳半〜2歳10カ月の間に4回起こった熱性けいれんの話を紹介します。
夜中、何回かけいれんを起こしたふたばくん。そらさん夫婦は病院に連れて行くべきか悩んでいました。なぜなら、新型の流行性ウイルス感染症の存在があったからです。
病院に行くか悩んだ結果、朝まで寝かせて様子を見ることにしました。翌朝、ふたばくんはいつも通りに起床。熱を測ると38.5℃ありましたが元気でした。
しかしお昼ごろになると、お昼寝の最中にときどき苦しそうな表情を見せます。
水分補給も嫌がり、少し飲んではやめての繰り返し。
その後も熱は上がり、39.0℃に。この数字を見たそらさんは、病院を受診することに決めたのです。
「この後、脱水症状になってしまう恐れがあります」
その日の午後、県の医療電話相談に連絡したそらさん。ふたばくんの昨日からの様子と受診基準がわからないことを話すと、「今は大丈夫だけれど、今後脱水症状になってしまう恐れがあるのでこのタイミングで受診をしてよいと思います」と言われました。
夜遅くでもやっている病院を紹介してもらい、車の中で順番を待ちます。すると、ふたばくんがパンを食べたいと言うので、渡すと普通にもぐもぐ食べている様子。
しかし急に「ビクッ」とふたばくんの体が動いたのです。
◇◇◇
医療電話相談に連絡し、病院を受診するタイミングだとわかりホッとするそらさん。病院では新型の流行性ウイルス感染症の影響で、車内で待機したまま順番待ちができるようになっていました。しかし、車内ではふたばくんがパンを食べながらビクッと体を揺らしている姿が。
何事もないまま診察の順番が回ってきてくれればいいですね。
(※)子どもの病気の背景には、水分の不足が合併していることがよくあるので注意が必要です。
脱水症状の確認として、指先で血液の循環を診ます。
監修者:医師 神奈川県立こども医療センター総合診療科部長 松井 潔 先生
愛媛大学医学部卒業。神奈川県立こども医療センタージュニアレジデント、国立精神・神経センター小児神経科レジデント、神奈川県立こども医療センター周産期医療部・新生児科等を経て現在、同総合診療科部長。