2023年4月30日 15:40
2歳未満に見せたらNG?お子さんのネットの使い方、大丈夫?やったほうが良いこと・ダメなことって?
3児のママ小児科医で、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に、子どもとインターネットの付き合い方について解説してもらいます。
こんにちは。小児科医の保田典子です。近年、低年齢層の子どものインターネット使用率が上がり、使用時間は年々増加傾向にあります。
インターネットはとても便利なものですが、子どもへの弊害はないのでしょうか? 今回は、子どもとインターネットの付き合い方についてお話したいと思います。
子どもとネット、メディアとの上手な付き合い方
日本小児科医会では以下のような提言がされています。
1. 2歳までのテレビ・ビデオ視聴は控えましょう。
2. 授乳中、食事中のテレビ・ビデオの視聴は止めましょう。
3. すべてのメディアへ接触する総時間を制限することが重要です。1日 2時間までを
目安と考えます。テレビゲームは1日30分までを目安と考えます。
4. 子ども部屋にはテレビ、ビデオ、パーソナルコンピューターを置かないようにしま
しょう。
5. 保護者と子どもでメディアを上手に利用するルールをつくりましょう。
これをもう少し詳しく解説していきたいと思います。
2歳までの場合
2歳までは、目の前にいる人の表情や口調を読み取って言語発達やコミュニケーション能力を培っていきます。あまり特別な理由がない限り(公共の機関で泣いてしまってあやす道具にするなど)ネットの利用は避け、日常的な利用はやめた方がよいかと思います。
ネットは特別な時にしか使えないもの、という認識がお子さんにできると良いでしょう。
3歳~6歳(未就学児)の場合
3歳以降になると、良いコンテンツは子どもに良い影響もあるという研究結果がでてきます。ですが、暴力的なコンテンツは悪影響も及ぼします。特に、寝る前の時間の利用は睡眠時間や睡眠の質にも関わってきますので、より制限をした方がよいでしょう。
良いコンテンツ、教育的なアプリに触れさせるなどするための工夫が必要です。
3歳から6歳の子どもに対してのインターネットとの付き合い方でおすすめしたいのは、
1.インターネットを利用できる機器は親のものであり、親がルールを決めること。それを守ること。
2.きちんとフィルタリングをすること。