2023年12月21日 12:40
「わが子を抱かせてあげられなくてごめん」罪悪感で胸がいっぱいになる妻。しかし…? <妊活の苦悩>
結婚7年目の34歳の翔子は、なかなか子どもを授かることができず、不妊治療をおこなっていました。経済的な理由と体の負担を考え、ステップアップ治療をしないと決めていたため、最後のチャンスと思い5回目の不妊治療を受けた翔子だったのですが、結局赤ちゃんを授かることはできませんでした。「やっぱダメだったわ」と無理矢理笑顔を作って夫に報告した翔子でしたが、心の中では相当なショックを受けていました。
翌日出社をすると、妊娠中の後輩に「つわりがつらい」と話しかけられてしまいます。“今はあまり聞きたくない話題なんだけどな……”そんな風に思いながらも、とっさに前向きな言葉を返すのですが、後輩は「妊娠したことない先輩に何がわかるんですか」と言ってきたのです。
さらに、後輩は「産みたくなんてなかったのに!」と吐き捨てるように口にしました。翔子はその言葉を聞いた瞬間、これまで我慢していた心の糸が切れてしまいました。「だったら私にその子ちょうだいよ!」強い口調でそう言うと、世の中には子どもが欲しくても授かれない人もいると反論したのです。
そして、翔子は逃げるようにその場を立ち去ると、夫に遭遇。夫に泣きつくと、「ただ子どもが欲しいと願ってるだけなのに、なんで私には叶わないの!?」と泣きながら訴えたのでした。
妻が目を覚ますと、夫がやさしい提案をしてくれて…
©森脇葵/ビーグリー
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夫の提案で2人は散歩に行くことに。
カフェでコーヒーを飲みながら何気ない会話をしていると、
突然夫に謝った翔子。
「ごめんね、裕ちゃん」
「なんで翔子が謝るの?」
「子どもがいる人生はきっと楽しいだろうね。
でも今だって充分幸せだよ」
「でも普通だったら結婚して
子どもがいてこそ幸せなんじゃないの……?」
翔子がそうに言うと、
「幸せの定義なんて人それぞれじゃないかな」