子育て情報『「オバケがくるよ!」はもう古い?子どもに言いがちなNGワード&「脅す育児」にならないためのコツ』

「オバケがくるよ!」はもう古い?子どもに言いがちなNGワード&「脅す育児」にならないためのコツ

目次

・やりがちな「脅し言葉」
・「オバケがくるよ!」恐怖で行動を促しても長続きしません
・「勝手にしなさい! バイバイ!」と置いて行こうとするのはダメ
・実行可能なことであれば使ってもOK
・「脅す育児」をしないためにはどうすればいい?
・①見通しを早めに教える
・②スモールステップでやってもらうことを決める
・③そもそもグズりやすいところには子どもを連れて行かない
・④それでもダメだったとき、自分を責めない
「オバケがくるよ!」はもう古い?子どもに言いがちなNGワード&「脅す育児」にならないためのコツ


3児のママで小児科医、高円寺こどもクリニック院長の保田典子先生に「脅す育児」について教えていただきました。

こんにちは。小児科医の保田典子です。今回は「脅すような親の言葉」について。子どもに言うことを聞いてもらいたいため、使ってしまいがちな「脅し言葉」と「脅す育児」について考えてみたいと思います。

やりがちな「脅し言葉」

よく親御さんたちが使いがちな「脅し言葉」として、例えば「オバケがくるよ! 鬼さんがくるよ!」だったり、「勝手にしなさい! バイバイ!」と言って、子どもを置いていこうとするようなものがあります。

このように「何かをしなかったら(したら)怖いことが起こる」という「脅し言葉」や、子どもを突き放すような言葉を、つい使ってしまう親御さんも多いのではないでしょうか。このような言葉をなぜ使ってはいけないか、考えていきましょう。


「オバケがくるよ!」恐怖で行動を促しても長続きしません

人が行動をする動機として、「快を求める」か、「不快を避ける」パターンがあります。持続可能な方法は「快を求める」行動なので、鬼がくるという不快を避けるための行動は長続きしない可能性があります。

子どもがごはんを食べない、着替えてくれないといったとき、「ごはんを食べないと鬼がくるよ!」「着替えないとオバケくるよ!」などと言うのは、子どもに恐怖心を植え付けるという意味でも良くないですが、結局「長続きしないしつけ」になってしまうので、親の狙いすら達成することができなくなってしまいます。


「勝手にしなさい! バイバイ!」と置いて行こうとするのはダメ

例えば、おもちゃ売り場で遊びをやめないときや、お菓子売り場で買ってほしいと泣き続けるときなどに、「もう勝手にしなさい! バイバイ!」と言ってしまう方も多いのではないかと思います。

置いて行くフリであっても、お子さんから目を離してしまうことが良くないですが、この「もう勝手にしなさい!」のひと言は子どもにとって良くないと言われています。アメリカの精神医学研究者のグレゴリーが提唱した「ダブルバインド(二重拘束)」と呼ばれる状態です。 

今回の例の場合、「勝手にしなさい」と言われた子どもが、その言葉の通り遊びを続けたり、泣き続けたとき、親は「何してるの! 何回言ったらわかるの!」
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