子育て情報『不妊症って?不妊の原因から不妊症検査と不妊治療の方法を医師が解説』

不妊症って?不妊の原因から不妊症検査と不妊治療の方法を医師が解説

・子宮がん検査
子宮頸部の細胞を採取し、がん細胞の検査をおこないます。

■男性に対する検査
・精液検査
プライバシーに配慮された個室に案内され、マスターベーションで採取した精液を検査します。もしくは自宅で採取した精子を2時間以内に病院に持参したものを検査します。精液量、精子濃度、運動率、運動の質、精子の形態、感染の有無などを調べます。検査結果に異常がある場合、精密検査がおこなわれます。

・泌尿器科的検査
精液検査で異常があった場合におこないます。不妊症に関する病気の既往歴の有無、勃起や射精などの性生活など問診をおこないます。
精巣などの外陰部の診察、精巣サイズの測定、精索静脈瘤の有無などを触診でチェックします。


■検査費用について
不妊検査は、保険適用になる分と自己負担になる分がありますので、初診では2~3万円は準備しましょう。
初診は、問診、内診、超音波検査、血液検査などがおこなわれ、一般的に内診と血液検査だと5,000円で健康保険適用内になります。
精密検査が必要になれば、数十万円の費用がかかる可能性もあります。
病院によって不妊検査の費用が異なりますので、あらかじめ費用の目安についても確認しておくとよいでしょう。

※参考:日本生殖医学会「一般のみなさまへ 不妊症Q&A」

不妊治療の内容と費用

不妊治療のステップとして、タイミング法など自然妊娠をサポートするものから、排卵誘発や体外受精など人工的な授精が段階的におこなわれます。

●治療内容について
・タイミング法
排卵日の2日前から排卵日までに、夫婦の性生活をもつタイミングの指導がおこなわれます。排卵予定日数日前に経腟超音波検査で、卵巣内の卵胞の大きさを測定することで、排卵日を推定します。また、ホルモンの分泌状態から排卵日を予測します。


・排卵誘発法
内服薬や注射で卵巣を刺激して排卵を促す方法です。排卵のない女性に使用されますが、人工授精や体外受精などにも使用されることがあります。

・人工授精
手を使って採取した精液から運動している成熟精子を回収して、子宮の中に注入する方法です。妊娠に至らない場合は体外受精へ進みます。

・体外受精
腟から細い針を穿刺して卵巣から卵子を取り出し、体外で精子と受精させます。受精に成功した受精卵は、培養して分割させ、子宮の中へ移植します。1回の体外受精で複数の受精卵が得られた場合、残った受精卵は凍結します。

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