2018年11月20日 11:00|ウーマンエキサイト

ノロウイルスとロタウイルス「感染経路、予防、症状、対処法」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第4回】



■ノロウイルス・ロタウイルス「ワクチン接種で予防できる?」

ノロウイルスとロタウイルス「感染経路、予防、症状、対処法」【ママが知るべき「子どもの感染症」傾向と対策 第4回】

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ノロウイルスやロタウイルスを防ぐためにはどうすればいいのでしょうか?

共通していえるのは、手洗いやうがいなど一般的な予防法を行うことが大切です。アルコール消毒はノロウイルスには効かず、ロタウイルスにも効きにくいため、きちんと流水で石けんを使って手洗いをするようにしましょう。

ウイルスは、付着した水や食べ物、手を介したり、周辺に飛び散って感染します。そのため、感染した子どものおむつ替え後もしっかり手洗いをしましょう。

嘔吐物や下痢便のついた衣服は破棄するか、0.1%次亜塩酸ナトリウム(家庭用漂白剤を薄めたものなど)で消毒をします。


【ノロウイルスの予防法】


殺菌には、食品の場合、85℃から90℃で90秒以上の加熱。食器類は85℃で1分以上の加熱が有効です。

【ロタウイルスの予防法】


予防接種により、防ぐことができます。2011年から経口ワクチンの接種(任意)が始まりました。2回接種と3回接種、2種類のワクチンがあります。

2回接種の場合、1回目の接種の推奨期間は生後2~4カ月。2回目の接種は生後24週までにすませます。3回接種の場合、1回目の接種は生後2~5カ月の間に、3回目の接種は生後32週までにすませます。


生ワクチンのため、接種の間隔は27日以上あけます。

【ノロウイルス・ロタウイルスの登校(登園)基準】


ノロウイルス・ロタウイルスともに嘔吐や下痢症状が良くなり、全身状態がよければ登校(登園)していいことになっています。保育園によっては登園許可書が必要となるところもあるので、事前に確認しておくと安心です。症状がおさまってからも、引き続き手洗いをしっかり行いましょう。

大人がかかってもつらいノロウイルス。一日に何度も嘔吐や下痢になってしまっては、小さい子どもにとってはかなりつらい感染症といえそうです。

ロタウイルスは予防接種により防ぐことができます。任意接種のため、費用の負担はありますが、わが子をつらい目にあわせないためにも、また周囲に感染を広げないためにも、決められた期間のワクチン接種をぜひ検討しましょう。


また、日頃から親子で手洗いやうがいをしっかり習慣づけておきたいですね。

参考サイト:
・国立感染症研究所「ノロウイルス等検出状況」
https://www.niid.go.jp/niid/ja/iasr-noro.html

・日本小児科学会「学校、幼稚園、保育所において予防すべき感染症の解説」http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=46

・日本小児科学会「知っておきたいわくちん情報」
http://www.jpeds.or.jp/modules/activity/index.php?content_id=263

・厚生労働省「ノロウイルスに関するQ&A」
https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/shokuhin/syokuchu/kanren/yobou/040204-1.html


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