食育のアドバイザーに聞く!”玄米食”で野菜嫌いでも栄養たっぷり幼児食
その後、浸水させた米の水を捨て、新しい水で炊飯することで、やわらかく吸収の良い玄米が炊けるのです。
また、まだ1歳の赤ちゃんにとっては炊いただけの玄米では消化しにくい場合もあるので、炊いた玄米に水を足し、20分ほど煮てお粥にして与えると良いそうです。心配な場合には少しの量から様子を見て与えましょう。余ったお粥は冷凍もできますよ。
「混ぜ足し」でさらに栄養価アップ
炊いたお粥に、ひじき煮やごま、キノコ、かつおぶしなどを加えるとさらに栄養価をアップさせることができます。豊田さん自身も、解凍した玄米がゆにひじき煮、納豆などを加えて栄養たっぷり丼にすることがあるのだそう。忙しい日でもササッと準備でき、働くお母さんでも簡単に栄養価の高いご飯を準備できますね。
実際に娘に与えてみました
今まで玄米を正しく炊いたことがなかった私ですが、豊田さんの教え通りに玄米を炊いてみました。浸水には時間がかかりますが、特に手をかけることがないので面倒臭さはありませんでした。炊いた玄米をお粥にし、大人用のおかずとして作ってあったひじき、白ごまを混ぜて、当日の食卓に。
白米が大好きな娘に、玄米がゆが受け入れられるのか不安でしたが、一口食べておいしさに気づいたのか、どんどん食べてくれました。煮込んである玄米はやわらかく、白米と差を感じることはありません。
気づけばご飯茶碗は空っぽに。いつもは野菜のおかずを食べさせようと「食べなさい!」と眉間にしわを寄せてばかりの食卓でしたが、その日は笑顔で食事を終えることができ、毎日のストレスが解消されました。
また、悩んでいた便秘も改善され、毎回排便の際に痛みで泣いてしまい、まれに出血もあった娘ですが、今ではいきんだだけで普通の便が出るようになりました。
■それでもどこかに取り入れたい野菜は“スムージー”で
野菜単独ではまだなかなか食べてくれない娘ですが、豊田さん曰く「どこかのタイミングで食べるようになることがあるので、無理強いしないことも必要」なのだそう。それでもミネラルやビタミンが豊富な生野菜を食事に取り入れたいときには、スムージーがおすすめ。
先生によると、初心者は小松菜やリンゴを使ったグリーンスムージーからスタートすると飲みやすいのだとか。さっそく作ってみると、私とパパはもちろん、息子も娘も飲んでくれました。リンゴとレモンで青臭さが消え、飲みやすいです。