食育のアドバイザーに聞く!”玄米食”で野菜嫌いでも栄養たっぷり幼児食
余った玄米ごはんは素材だけの自然な甘みがおいしい「玄米甘酒」に
また、豊田さんが息子さんにも与えている栄養満点メニューが「玄米甘酒」。炊いた玄米に同量の水を加えて煮込み火を止め、60℃程度に冷めてから麹を入れて8時間程度保温すると、玄米甘酒のできあがり。保温はヨーグルトメーカーなどの保温機器があると楽ですが、私は保温鍋で数時間ごとに少し加熱しながら作ってみました。
まったく味付けをせずに、麹と玄米の甘みだけでできた甘酒ですが、本当に甘くてびっくりします。甘酒は便秘解消にも効果があり、夏バテを防止する効果も。飲む点滴と呼ばれているほど、疲労回復に効果が高いのだそうです。
こちらも多めに作ったあと、冷凍保存することが可能です。製氷機で凍らせておくと、必要量を取り出しやすいですね。
甘酒はママの夏バテ解消に
実際に、炊いた玄米を利用して甘酒を作ったのですが、こちらは母である私の夏バテ解消に役立ちました。作った甘酒は味が濃いため、お湯で割ったり、バニラアイスにかけて楽しみ、そのおかげか、夏は風邪や体調不良なく過ごすことができています。
なかなか母親になると自分の体を気遣えないものですが、これを機会に自分の体のために続けていきたいと感じました。また一緒に飲んだ3歳の息子も「すんごくおいしい」と感激した様子。甘くておいしく、今では大好物となっています。
「食」を学ぶことは「子育て」を学ぶこと
豊田さんが強く語ることは「食べ物は親の判断で子どもに与えていくもの」ということ。子ども自身が口にするものを選ぶことはできず、親が与えたものが子どもたちの体を作っていきます。将来の子どもの健康のために、何を口にするのが良いかを選ぶ知識をつけることは、子育て自体を学ぶことになるのですね。豊田さんはさまざまな場所で食育講座を開講し、私のように子どもの食生活に悩むママたちにアドバイスをしています。玄米に関する話だけでなく、一人ひとりの悩みに合わせて、ママの思いを理解し、理想論にとらわれない助言をしてくれるのがとても印象的でした。
多くのママが食を通じ、わが子とともに自分自身の健康も守れる知識をつけることで、ママたちの子育てにはもっと笑顔が増えていくのかもしれませんね。
取材協力:調理師看護師豊田杏子さん
参考資料:無農薬玄米のススメ(玄米の栄養価)
http://www.munouyaku-genmai.info/genmai/nutritive.html
<文・写真:フリーランス記者宮澤初恵>
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