引っ込み思案でも大丈夫!幼稚園生活で活発男子に変身したきっかけは?
その男の子は「〇〇(長男の名前)くん、おはよう」「〇〇くん、一緒に遊ぼう」「〇〇くん、公園に行かない?」と、いつも名前を呼んで話しかけてくれました。
そのことが、新しい環境の中で不安な気持ちで押しつぶされそうだった長男に安心感を与えてくれたようです。
長男は小さいながらも、自分の存在を認めてもらえたことがうれしかったのだと思います。
初めてお友達に心を開けるようになり、すっかり仲よしになった二人。
朝の「幼稚園行きたくない…」という言葉が、いつの間にか「早く行こうよ~!」と、着替えなどの準備も率先して早く済ませるような変化が!
引っ込み思案だった長男が、少しずつ積極的に外の世界に関わっていくようになり、心からホッとしました。
今ではすっかり活発男子に!
そんな長男は3月に卒園し、今春からいよいよ小学生に。2~3年前に私の手をギュッと握りしめて離さなかった手は大きくなり、頼もしいお兄さんの手になりました。
今では、お友達と一緒にいるときには、私に見向きもせずに走り回り、「そろそろ帰るよ~!」の声もまったく届きません(笑)。
まわりのママ友からも「入りたてのころと印象が変わったね」と言われるほどに大変身した長男は、手をつないでくれることも少なくなり、ちょっぴり寂しさも感じています。
園生活の中で、こんなにも変わってくれるとは思っていませんでした。
仲良しになった男の子が長男にしてくれたように、わが子にもお友達に声をかけて安心感を与えられる子になってほしい、もしポツンとしているお友達が近くにいたら、自分から声をかけるやさしさを持てる子になってほしい。この経験を通じて、そう思っています。
親が深く介入しなくても、案外、自分の力で頑張ろうと乗り越えてくれるものなのかもしれません。大切なのは、子どもの力を信じることなんだと感じています。
引っ込み思案な子どもを前にして、不安な気持ちを抱えているママの参考に少しでもなりますように。
<文・写真:ライター郡司佳奈>