子どもが「幼稚園行きたくない」というとき、絶対言ってはいけないこと
子どもが「幼稚園キライ」「幼稚園に行きたくない」と言い出したら、どんな声かけをしていますか?
「先生や友達も待っているよ」「〇〇が楽しみだね」と親が一生懸命に励ましても子どもには響かず、ますます嫌がるばかり…。
幼稚園教諭をしていた私は、このような場面を何度も見てきました。
今回は、登園を嫌がる子に言ってはいけないこと、嫌がった時の対処法をお伝えします。
脅しの言葉はかけないで!必要なのはスキンシップの時間
子どもが「幼稚園に行きたくない」と言うのはどんな時でしょうか。
それはなんとなく「不安」な気持ちを抱えている時です。
不安な気持ちがあるとその気持ちを埋めるためにママから離れたくなくなります。そして、満たされていると「楽しい事をしたい」という意欲が出て、幼稚園に行くことに対して前向きになります。
そのため、子どもが登園を嫌がる時に、「先生や友達が待っているよ」「〇〇があるんだって!」と園での楽しいことを伝えても、不安な気持ちは消えていないため、子どもには響かないのです。
ましてや「行かないと恥ずかしいよ」「みんな行ってるのに」などの脅しの言葉は、不安をあおってしまうので絶対にNGです。
まずは、「なんとなく不安」な気持ちを「安心感」に変えるためのスキンシップの時間をもつことが、一番の近道です。
帰ってきたらホッとできるようにわがままOK
どうしても登園を嫌がる場合は、無理に行かずに家でゆっくり過ごす日があってもいいと思います。
ただ、子どもが「行きたくない」と言うたびに、幼稚園をお休みをするワケにはいきませんよね。
なので、嫌がりながらも登園できた日は、帰ってきたらたくさん甘えさせてあげてください。
抱っこやおんぶといったスキンシップ以外にも、楽しくできる触れ合い遊びもおすすめです。くすぐり合いや、向かい合ってにらめっこ、じゃんけんをして負けたら肩もみなど、触れ合いながら親子で大笑いできるといいですね。
少しの時間スマホを手放し、テレビを消して、子どもの話に耳を傾け、好きな遊びにつきあう時間をとりましょう。
それを続けていると、子どもは心に余裕ができ、幼稚園を嫌がることが少なくなっていくと思います。
赤ちゃん返り状態になっても叱らないで
しかし、ママがゆったり楽しく関わろうとしても、子どもがワガママを言って、赤ちゃん返りのような状態になり困らせることもあります。