できるだけ塾に通わず、中学受験に挑戦しました 今話題の「子ども食堂」に行ってみると、そこには地域のコミュニティーがありました
に決定!!
小さい子でも覚えやすいいい名前ですね。
20時になり閉店となった食堂。みなさん満足そうに、 “にこにこ”笑顔で帰っていきました。
老人ホームで子ども食堂を始めた理由
この子ども食堂を主催している伊藤由宏さんは、同じ中野区内で「野方みんなの食堂」という子ども食堂も主催しています。ここは2号店ということなのですが、どうして子ども食堂を2カ所で開こうと思ったのでしょうか?
こども食堂が終わったあとに、伊藤さんに話を聞きました。
伊藤由宏(いとうよしひろ)さんNPO法人ここからプロジェクト代表。日本大学卒業後、障がい者施設職員、養育困難家庭ヘルパー等を経て、現在も一時保護所で働きながら、子ども食堂をはじめ、児童養護施設でのワークショップほか、さまざまな社会活動を行なっている。
――いつから子ども食堂を始めたんですか?
伊藤:実は、野方みんなの食堂より前の2014年に、別の場所で子ども食堂と無料塾をしていました。そこは別の人に任せて、2016年から「野方みんなの食堂」を始めました。ここはその2号店として、同じ中野区の江古田で友愛ホームさん(特養老人ホーム)の場所をお借りして始めることになったんです。
――この2つの食堂の違いは、ありますか?
伊藤:野方みんなの食堂は、小学校の近くにある児童館などに声をかけていることもあって、小中学生が多いです。こちらはそれよりも小さいお子さんが多いですね。時間が経つとまた変わってくるかもしれませんが。
野方は、区民活動センターを借りて運営していますが、ここは特養老人ホームをお借りしているのも大きな違いです。
――どうして、この場所で子ども食堂をすることになったのですか?
伊藤:おじいちゃん、おばあちゃんと子どもたちが触れ合ってくれたらいいな、と思ったんです。
まだ始めて2回目なのですが、ここのホームのお年寄りの方たちも何人か参加してくださっているので、じょじょに触れ合う機会が多くなってくれるといいなと思っています。
地域のコミュニティーとしての「子ども食堂」
――伊藤さんが、子ども食堂を始めようと思ったきっかけは何ですか?
伊藤:15年くらい前から、引きこもりや不登校、発達障害の子どもたちなどのボランティアをしていました。でも、子ども食堂を始めた直接のきっかけは、2011年の東日本大震災で、福島の児童養護施設でボランティアをしたことです。