子どもが伸びる親力 子どもを比べるのをやめよう。比較こそ不幸の源
兄弟で比べることもありますし、自分が子どものころと比べることもあります。
比べると常に隣の芝生は青く見えます。
つまり、わが子がみすぼらしく見えてしまうのです。
そのストレスに耐えられなくなって、親は子どもを叱ってしまいます。
比較によって生じた嫉妬心が、親も子も不幸にしてしまうのです。
成長したと思っていたのに…
松本さんは、小学6年生の長女・花音さんがこの頃手伝いをよくするようになったので喜んでいました。
以前は親に言われて渋々だったのですが、この頃は自分で洗濯物を取り込んでくれます。また、食後の食器洗いもよくやってくれるようになりました。
こういったことで喜んでいたのですが、ある日ママ友との会話で、その家の小学5年生の美春さんがもっと多くのお手伝いをしていることを知りました。
洗濯物もただ取り込むだけでなく、ちゃんとたたんでくれるそうです。
それで、松本さんは、急に花音さんの働きぶりが物足りなく感じられるようになってしまいました。
そして、次の日、花音さんに「洗濯物を取り込むだけでなく、たたんでくれてもいいのに」と嫌みを言ってしまいました。
比較によって生じた嫉妬心が、親も子も不幸にしてしまったのです。
比べ始めるとわが子の短所や不十分なところばかりが気になる
近所にも親戚にもいろいろな子どもたちがいます。
クラスにも塾にも習い事教室にも、実にいろいろな子どもたちがいます。
ある子はわが子より勉強ができます。
また別の子はわが子より運動ができます。
また別の子はわが子よりよくお手伝いをします。
さらに、また別の子はわが子より身体が大きい…。
本当に、子どもを比べ始めるとろくなことはありません。
わが子の短所や不十分なところばかりが気になるようになってしまいます。
わが子は○○君より勉強ができない。
○○さんより走るのが遅い。
○○君よりお手伝いが少ない。
○○さんより身体が小さい。
その結果、比較によって生じた嫉妬心が、親も子も不幸にしてしまうのです。
子どものよい部分に目を向けよう
こんなことを続けていては、決して幸せになることはできません。
もう比べる病から抜け出して、比較によって生じた嫉妬心に飲み込まれないにしましょう。
比較こそが不幸の源なのです。
そのための方法を2つ紹介します。
1つめとして、これからは、比べ始めたらすぐそれに気づくようにしましょう。