新型コロナウイルスによる授業時数の補完とオンライン教育調査、約7割の保護者が夏休み短縮による授業の補完を希望
編集部:学研キッズネット編集部
株式会社エドベックは、調査開始開始時点2020年5月7日に特別警戒都道府県に指定されていた、13都道府県にお住いの子どもを持つ保護者に対し、休校による授業時数の補完、オンライン授業の受講状況に関して調査を実施。その結果を発表しました。
調査の背景
新型コロナウイルス(COVID-19)感染拡大により、多くの自治体で学校が休校となりました。また、各地域により、感染状況が異なることから、その影響は、地域間の教育格差や入学選抜試験にまで及んでいます。文部科学省からは、中学3年生、小学6年生等最終学年以外の児童生徒の教育課程編成については、学習内容を次学年に持ち越すことを認める旨の通達が行われる一方、夏休みの短縮、9月入学、時限の伸長、双方向オンライン授業の導入等、様々な補完案も議論されています。また、オンライン授業では、双方向のライブ配信システムが大きな成長を遂げており、その有効性、活用方法が研究、議論されています。
【調査概要】
調査期間:調査1:2020年5月7日~5月9日
調査2:2020年5月11日~5月18日
対象(調査抽出対象):
調査1
調査開始時点(2020/05/7)で特別警戒都道府県に指定されていた東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、大阪府、兵庫県、福岡県、北海道、茨城県、石川県、岐阜県、愛知県、京都府の13都道府県にお住いの小学校1年生~高校生までの子どもを持つ保護者。
調査2
調査1のエリアの内、小学校5年生~中学生までの子どもを学習塾に通わせ、その子どもがオンライン授業を受けている、又は受けていた保護者。
サンプル数:
調査1:4708名
調査2:443名
調査方法:インターネットによるアンケート回答方式
調査結果
授業の補完方法として、保護者の複数回答形式による回答では、「夏休みの短縮による授業の実施」が67.1%と最も多くの希望を集めました。また、「土曜日の授業拡大」が47.0%、「9月入学」を希望する保護者は29.6%にとどまりました。
オンライン授業に関して、調査エリアの学校(公教育・私学)では、20.0%が、民間教育機関(学習塾)では、19.5%と差はありませんでした。しかしながら、学校への通学者のうち、「わからない」を含む学校実施率は21.0%に対し、学習塾への通塾者のうち、「わからない」を含む学習塾実施率は48.4%と学校と民間教育機関では、大きな差がでました。