子育て情報『知的障害の診断・検査の内容は?診断の年齢や相談機関、診断までのプロセスまとめ』

2016年8月3日 19:00

知的障害の診断・検査の内容は?診断の年齢や相談機関、診断までのプロセスまとめ

日常生活能力水準はaに近づくほど自立した生活が難しいということになり、dに近づくほど自立した生活ができるということを表します。また同様にIQが低いほどIに近づき、IQが高いほどIVに近づきます。横軸と縦軸が合わさったところから、知的障害の程度を診断します。

以上の図では、知的機能が低かったとしても適応機能が高ければ、ひとつ上の等級で診断されることがわかります。知的障害は知的機能検査だけで診断されると思われがちですが、このように知的機能と適応機能の2つが評価された上で診断が下されます。

http://www.aiiku.or.jp/aiiku/syuppan/boshi63/boshi63_4.pdf
小林朋佳稲垣真澄 「精神遅滞」 2011年


知的障害はいつ分かる?診断の年齢は?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28174007630

ダウン症の場合、出生時に知的障害が合併する可能性を示唆できます。しかし、保育園や幼稚園、小学校などで周りの子と比べた発達の遅さから疑いを持ち、医療機関での検査を受け、知的障害だと判明するケースが多いのです。

知的障害は発達期の間に発症するとされ、診断は18歳以下が一般的ですが、子どもの頃に症状に気づかず大人になってから知的障害だと診断された方も少なくありません。


検査できる年齢等は定められていませんが、症状がわかりやすい幼児以降の診断が多いです。幼い子どもや障害が重度の場合は保護者が代わりに質問に答えたり、記入してもらう方法が適用されます。

http://www8.cao.go.jp/shougai/whitepaper/h25hakusho/gaiyou/h1_01.html
出典元:内閣府「平成25年版障害者白書(概要)」>第1章障害者の状況(基本的統計より)


知的障害の診断基準

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=28057000099

医療機関では問診と簡単なテストを行います。知的障害の診断基準にはアメリカ精神医学会の『DSM-5』(『精神障害のための診断と統計のマニュアル』第5版テキスト改訂版)や世界保健機関(WHO)の『ICD-10』(『国際疾病分類』第10版)

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