子育て情報『特別支援学級を徹底解説!障害ごとの教育内容から卒業後の進路まで』

2017年10月29日 12:00

特別支援学級を徹底解説!障害ごとの教育内容から卒業後の進路まで

これにより、障害のある子どもが通常の学級で障害のない子どもと触れ合うことができます。例えば、

・朝の会や帰りの会を、同じ学年の通常の学級である「交流学級」で、通常の学級の子どもたちと一緒に過ごす
・給食や体育、音楽の時間は通常の学級で活動するなど、通常の学級と特別支援学級を行き来する

といった例があります。


6. 障害種別ごとの教育内容

特別支援学級を徹底解説!障害ごとの教育内容から卒業後の進路までの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230000964

特別支援学級は小・中学校に設置された学級であるため、上述したような配慮を行う場合であっても、学校教育法に定める小学校及び中学校の目的・目標を達成するものである必要があります。

特別支援学級においてもその教育目標を達成するために、障害の種別ごとに教育内容が工夫されています。

知的障害特別支援学級における教育内容としては、

・特別支援学校の学習指導要領を参考にしながら、子どもの知的発達の段階に合わせた目標、内容を選択し、教科学習の内容を決める
・特別支援学校の学習指導要領に示されている「自立活動」の指導を行う
・学校教育法施工規則に規定されている「領域・教科を合わせた指導」を行う

という工夫がされています。

「領域・教科を合わせた指導」とは、指導内容を教科別・領域別に分けない指導のことを言い、これが時間割に取り入れられています。具体的には以下のような授業があります。

■日常生活の指導
基本的生活習慣や集団生活をするうえで必要な内容

■遊びの指導
遊びを学習活動の中心に据えて、身体活動を活発にし,仲間とのかかわりを促し、意欲的な活動を育てていくもの

■生活単元学習
生活上の課題処理や問題解決のための一連の目的活動を組織的に経験することによって,自立的な生活に必要な事柄を実際的・総合的に学習するもの

■作業学習
作業活動を学習活動の中心に据え,児童生徒の働く意欲を培い,将来の職業生活や社会自立を目指して総合的に学習するもの。
産業現場等における就業体験等を含め,学校卒業後の社会生活につなげるようにしていく。

肢体不自由特別支援学級においては、通常の学級での授業のほかに、身体の動きや認知能力などの向上を目指した指導が行われています。また、子どもの個人差を考慮し、個別指導やグループ指導といった授業形態を積極的に取り入れたり、教材・教具の開発・工夫を行ったりするなどの配慮が行われています。

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