[第3回]この仕事に熱中できるのは「簡単じゃない」から。自分に合ったフィールドは自ら動き拓いていく。
と思います。かじる程度でも。
と、いうのも、
僕の弟はチェスでアメリカの全米高校チャンピオン、日本チャンピオン、そしてチェスオリンピックの日本代表になったのですが、弟がチェスをはじめてすぐ、ぼくら家族全員でチェスをはじめたんですよね。
家族がちょっとでもその世界のことを知っていれば、子どもが言うことの信ぴょう性とか、どんな環境に置いてあげるのが良いのか、など考えやすいのだろうなと思います。
編集部:なるほど。一方で「何にも興味がない、出来ることはあるけど別にやりたいことではない」という子ども達もいますが…
上杉:そんなときは「人に会うこと」が大事だと思っています。
学校がつまらないなら、学校で出会えない人達や、同い年で自分よりはるかに先に行っている人とか。
今はインターネットがありますから、地域や国を超えて、刺激を取りに行くことは出来ると思います。
ツイッターで「この人すごい」と思えるような人をフォローするだけでもいいと思いますよ。
凸凹があることに悩んでいた自分から、今、子どもたちに伝えたいこと
編集部:確かに、少し調べてみるだけでも色んな選択肢が見えてきそうですね。
最後にお聞きしたいのですが、昔の上杉さんと同じような悩みを抱えている子どもたちと出会ったとしたら、どんなことを伝えたいですか。
上杉:「好きなことをやったらいい」、と伝えます。その時は、ぜひアメリカも視野に入れてみてほしいですね。
もし日本の教育システムが息苦しかったり、勉強が物足りなく感じるのであれば、アメリカには「飛び級」がありますよ。
大学の同級生には15歳くらいの子もいました。高校が簡単すぎるから、と。
「同世代との集団生活を経験しないのは、社会性の面で心配だ」という意見もありますけど、飛び級するような子は思考も大人びているので、そんな事ないのでは?という気もします。
編集部:なるほど。
上杉:「飛び級の逆」もいいですよね。僕は数学は飛び級して、国語は学年を戻してくれたら嬉しかったな。そしたら国語もしっかり理解できたのに(笑)
編集部: たしかに、それ便利ですよね。でも、上杉さんみたいに凸凹が大きい人って、やっぱり魅力的だと思いますけどね。
上杉: ほめても何も出てきませんよ(笑)
【インタビュー完】
今後の性教育どうしていくべき? 思春期を迎えた息子へ【ゆるっと性教育 Vol.15】