言語療法・言語聴覚療法とは?言語療法の対象となるのはどんな人?具体的な方法、費用について紹介します
■個人に対して
子どもが楽しみながら社会性を伸ばし、日常生活で使える言葉を獲得することを目指して、個別、または集団で遊びを取り入れたトレーニングが提供されます。
子どもの言語の発達レベルに合わせて、聞く、読む、話す、書くことという言葉全般に働きかけてトレーニングを行っていきます。
その他には、コミュニケーションの面を伸ばすトレーニングも豊富に行われます。個々人によって原因は異なるものの、言葉に遅れや偏りがみられるときには、コミュニケーションの面にも偏りがみられることが多いためです。
楽しんで取り組めるような課題に取り組む中で、子どもは自発的な言葉を話すことができるようになっていきます。
例えば、「それ、とって」「もう1回」「どこ?」など、相手へ発信する言葉や、自発的なコミュニケーションなどです。保護者が付き添ってよいこともあれば、保護者と離れて別の部屋で行うこともあります。
■環境に対して
発達段階や本人の状況に合わせて、トレーニングに集中して取り組むことのできるように、環境にも配慮を行います。
例えば、部屋の中に集中を妨げる刺激物を最小限にし、スケジュールを黒板に書いて視覚的に伝え時間に見通しを持たせることで、子どもが過ごしやすい環境をつくるなどです。
■ご家族に対して
子どもの発達について理解ができるように、検査の結果子どもの発達段階や、トレーニングを経たことによる子どもの言葉の変化について説明が行われたり、環境への配慮、日常生活の中でできるトレーニングなど、子どもの発達を伸ばすための工夫を教えてくれます。また、子育てや、子どもの学校生活について家族の抱えている悩みや心配事を相談することもできます。
言語療法を受けるためには?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272000796
言語療法を受けるためには、医師の診察および処方箋が必要な場合があります。まず、かかりつけの病院で症状や困りごとなどを相談した上で、言語療法が必要かどうか判断しましょう。
日本言語聴覚士協会のホームページから、全国の施設検索が可能です。所在地や施設名や障害の種類で詳しく検索できるので、お住まいの近くの言語療法が受けられる施設を調べてみてはいかがでしょうか?
また、自治体によっては言語聴覚士による療育や在宅訪問サービスなどを行っていることもありますので、福祉などの担当窓口で相談してみるとよいでしょう。