2016年10月27日 16:00
たった一つの「答え」を決める前に~発達障害児への投薬派と自然療法派の分断に寄せて
生活の中でもいろいろな工夫をやってみては本人に合うものを探していく。
医療もそのなかのひとつだと私は思います。
ライターのなないおさんがこのサイトで以前、サプリメントと薬の併用について医師と相談した経緯を書かれています。
娘に対して私がサプリメント(ビタミンB群と亜鉛)を試してみたいと相談してみました。
先生は、サプリメントの効果に関しては明言されませんでしたが、試してみること自体には否定はされませんでした。
ただし、試す場合には薬との飲み合わせが大丈夫か確認し、子どもの体に合った量をきちんと計算した上で飲むほうがよいとアドバイスをくださいました。
(中略)
薬剤師の先生からも説明を受ける機会を作っていただきました。いつも薬は院内処方で出してもらっているので、薬剤師の先生にも気軽に相談することができました。
https://h-navi.jp/column/article/530
お医者さんの性格や診療時間などで限界はあるかもしれませんが、こんなふうにゆっくり相談ができる病院を求めて私も転院を経験しました。今は最初の主治医より更に長い時間、薬についても細かく相談しながら調整をしてくれる病院にかかっています。
なないおさんのように医療のなかにサプリメントを組み込んでいくような柔軟な対応も可能でしょうし、さまざまな療法と標準医療を両立しながら最適な方法を模索している方もいらっしゃると思います。
大事なのは「そのとき何を選ぶか」ではなく「そのときどきのベストを模索できる環境を求める」ことだと思うのです。
いつかは子どもたちが「自分で選ぶ」ことになる。それまでに親が出来ること
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017015112
親だけが判断するのでもなく、医師が一方的に決めるのでもなく。
子どもに関わるそれぞれの大人が希望や診断内容や知見について情報を出し合い、相談し、コミュニケーションを深め、その子に合ったそのときのベストな方法を模索していくことができる環境。
それを整えることが、発達障害を含むハンディのある子たちのために大事なことだと私は思います。
いずれは子どもたちが、私たち親が培ってきたその環境で、親に代わり自分で自分の方針を決めていくことになる。
そのときに選べる道が少なくなってしまわないように、自分だけで抱え込まないように、可能性を潰さないように、選択肢のない未来にならないように……
岐路に立たされ迷ったときにはいつもそれを意識するようにしています。
衝動的に欲しいものを買ってしまう…お金のトラブルを抱えがちな子どもへの金銭教育【発達障害と診断された息子の中学高校生活 Vol.3】