子育て情報『[第1回]「愛される資格なんてない」睡眠薬を手にした僕を救ったのは』

2017年3月20日 14:00

[第1回]「愛される資格なんてない」睡眠薬を手にした僕を救ったのは

自分では行きたいと思って登校するんだけど、時間が違うというだけで出席を認められなかったり、絵を描くことが好きで特に妖怪やホラーを好んで描いていた。その絵を見て、腫れ物をさわるように扱われたり。

当時、不登校は本当に珍しいことだったから、先生も友達もそれを認めること自体が難しかったんだろう。

今だからこうやって振り返ることができるけど、当時はわけもわからずしんどかった。自我が不確定でぼんやりしていて、なんとなく「人と違う」ってことしかわからなかった。


毎日の居残り授業。先生の一言で、ついに心が折れる

[第1回]「愛される資格なんてない」睡眠薬を手にした僕を救ったのはの画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272002543

3年生の時、ある日学校に行こうとすると腹痛が襲ってきた。病院にいっても原因不明。
でも、翌日からも身体のあちこちが痛くなって、それからは毎日遅刻して学校へ行くようになった。

3年生から5年生までの2年間は、遅刻しながらも登校を続けていたけれど、だんだん自分が悪いことをしているような気持ちになっていった。

同級生から「どうしたん?」とか「なんで遅れてくるん?」と軽いノリで聞かれるけど、うまく答えられない。

医者に行っても「病気でもなんでもない」と言われるから、身体は本当に痛いけど、嘘ついていると思われたくなくて、何も言えなかった。

そのうち、周囲の子からも「ズルしてる」って思われるようになって、遅刻する前よりもますますひとりぼっちになった。その疎外感といったら。

5年生の頃、勉強が遅れていたので、担任の先生と1対1で放課後にも勉強するようになる。熱血先生で、毎日居残り授業をすることを、帰りの会でみんなの前で宣言するような人だった。


そんな状況が、ますます僕を限界に追い込んでいったんだと思う。

ある日の居残り授業で、その先生に「字が汚いな」と言われたとき、完全に心が折れてしまった。先生には、励ましてくれる味方でいてほしかったのに、その一言で全人格を否定されたように感じたんだろう。

今思えばきっと先生に悪気はなく、むしろ僕の事を思って言ってくれていたんだと思う。

翌日から、僕は不登校になった。


「今日は終わりの日だ」睡眠薬を飲もうとしたその瞬間

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学校へ行かなくなると、罪悪感で自分を責めるようになった。先生や親にとって、自分は迷惑な存在で、「ここには自分のいる価値なんてないなぁ」

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