子育て情報『人の会話に割り込むのは「衝動性」が原因?でも6歳の息子の場合は…』

2017年2月16日 11:00

人の会話に割り込むのは「衝動性」が原因?でも6歳の息子の場合は…

そのヒントは、「幼稚園バスに乗るととても疲れる」という息子の言葉にありました。

息子が幼稚園バスに乗るとき、誰もいないシートを真っ先に陣取って、外をボーっと眺めていることが多いです。お友達の喋り声が頭に響いてひどく頭痛がしてくることが多いため、誰もいない席で外を眺めながら疲れを最小限に抑えるようにしているのだそうです。

毎日ギリギリの状態で幼稚園バスに乗ってくる息子を見たとき、「もしや…息子には、人の喋り声が普通の人よりもうるさく感じるのではないだろうか…!」と私は気付いたのです。

このことを考えていたとき、私は成人発達障害の当事者の方から聞いた体験談を思い出しました。

どこかから聞こえてくる人の雑談が、全てはっきりと聞こえてきてしまい、集中力が維持できなくなってしまうこと。

どこかから聞こえてくる会話の全てが、しっかり漢字変換までされて頭の中に乱立してしまい、頭の中がごちゃごちゃになっていくこと。

それが原因で、毎日がひどく疲れること。
そして他の人たちがみんなそれを我慢しながら生活しているのだと思い込んでいたこと…。

この当事者の方の体験談を思い出したとき、息子の行動の謎について、パズルのピースが全てはまったのでした。


聴覚過敏×言語優位な特性に、息子自身が苦しんでいるサインだった

人の会話に割り込むのは「衝動性」が原因?でも6歳の息子の場合は…の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10417000494

息子は発達障害の特性で聴覚過敏があり、周りの人が普段気にしていないような音でもひどく嫌がることがあります。そのようなときは、頭痛がして身体がひどく疲れるらしく、真っ青になってしまいます。

それに加えて、言語優位型の息子は「言葉へのこだわり」がとても強く、人との会話で知らない言葉があると、いちいち電子辞書で定義をチェックするようなところがあります。会話の中で分からない言葉が出てくると、スルーできません。

息子にとっては私と夫の会話や、私とママ友の会話は、いわゆる「大人の会話」です。分からない単語がいっぱい出てくるはずです。
そうすると、息子はそれをスルーすることができません。気になって気になって聞かずにはいられなくなるのです。さらに、聴覚過敏の息子にとって、私と誰かが話している声はとても不快なもののようです。だから、話が盛り上がり始めると、必死に邪魔をしてくるのでしょう。

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