2017年1月31日 11:00
愛するわが子の顔を思い出せない。それが発達障害の特性だと知り…
特徴を言語化して紐付けしていく、というのは私が知らず知らずのうちに身につけた「人を判別する方法」だったのだと思います。
そんなことをしなくても、人の顔を思い浮かべられることができれば、どんなに楽なことでしょう。
何より愛するわが子の顔を思い浮かべられない、という衝撃が大きすぎて、なんとかあの笑顔を手に入れたいとパーツを1つひとつ思い浮かべる練習をしたりもしましたが、進展はありませんでした。
生まれ持った特性というのは、努力ではどうにもならないのだなぁ…と、身に染みて感じているところです。
自分の特性を知った今、思うこと
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032006014
「人の顔を覚えられない」という特性を知らずに生きてきた40年。
学生の頃、新学期の始まりは名簿を覚えるのに必死でした。名簿順に並んで座っている間に、名前と特徴を一致させないと、一体それが誰なのか分からなくなるからです。
子どもが幼稚園に入った時は、クラスの名簿を壁に貼ってフルネームを覚えるところから始めました。三つ編みでブランコに乗っているのは誰?と娘に聞いて「Aちゃんだよ」と教えてもらうと、Aちゃんのラベルがついたボックスに「三つ編みでブランコ」などの言語化された情報を放り込んでいくのです。みんなそうしていると思っていた。でもそうじゃなかった。
それに気づいた今、私が思うことは「もっと早く自分の特性を知りたかった」ということです。
そうすれば、同じような悩みを持つ人の体験談を読んだり、どんな風に工夫しているかを知る手立てになったと思うのです。
出来ないことを嘆く時間を「いろんな方法にチャレンジしてみる」という前向きなエネルギーに変えることができていれば、訳の分からない焦燥感に苛まれることも少なかったのかもしれません。
自分と同じ辛さを経験しないよう、今わたしが子どもたちにできることは…
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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017005859
そんな自分の経験から、わが子が持っている特性については、早くから「あなたにはこういう傾向があるよ」と伝えることにしています。
その上で親子で一緒に工夫し、本人にとってより楽な方法を見つけることができれば、穏やかな日常を過ごせるようになるのではないかと思っています。