子育て情報『脳性麻痺とは?どんな症状なの?いつ分かるの?治療方法はあるの?など徹底解説します!』

2017年1月31日 08:30

脳性麻痺とは?どんな症状なの?いつ分かるの?治療方法はあるの?など徹底解説します!

おもな理由としては、発達は非常に複雑なものであることにくわえ、脳性麻痺ではない子どもでも、発達には個人差が大きいことが知られているからです。また、おすわりや立つなどの発達過程は、生後すぐにできるものではないことも早期診断を難しくする要因のひとつです。

さらに、脳性麻痺の症状である痙性(筋肉の硬さ)は、通常生後数週間でみられるものではなく、7~9ヶ月たって気づくことも多いことで知られています。

このように、脳性麻痺の診断は非常に難しいものであるものの、診断には以下の3項目から総合的に判断されます。

〇出生歴:未熟児だったかどうか、分娩時に異常はなかったかなど
〇子どもの観察:年齢相応の発達をしているかなど
〇筋肉の緊張や反射異常をみる検査

また、MRIやCTなど脳神経の画像検査は、脳性麻痺の原因を確定するための有効な手段としてよく使われています。

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参考書籍: 木舩憲幸/著『脳性まひ児の発達支援調和的発達を目指して』(北大路書房、2011年)

保護者からの発達相談で脳性まひの診断を診断を行うことも多いようですが、発達には個人差が非常に大きいことから、発達がゆっくりだからといって脳性麻痺とは限りません。そのため、過度に心配しすぎる必要はありませんが、一般的には以下の状態の場合で脳性麻痺の可能性を考慮します。

1.未熟児、または新生児脳症などの成育歴のある「リスク児」のフォローアップ.
2.運動の発達指標の遅れ.とくに座る,立つ,歩くことの遅れ.
3.左右両側のつり合いの取れない運動パターンの発達.たとえば,生後数ヶ月みられる,片方の手の顕著な優位性.
4.異常な筋緊張,とくに痙縮(筋肉の硬さ)または弛緩性(フロッピー).

出典:Eva Bower/原著編著、上杉雅之/監訳『脳性まひ児の家庭療育原著第4版』(医歯薬出版、2014年)20ページ

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たとえば、抱っこすると手足がピーンとなって筋肉の緊張がみられる、「首が座らない」「おすわりできない」「寝返りしない」などの運動スキルが一般的な発達過程にくらべてとてもゆっくりしているなど、心配なことがあれば医療機関などで相談しましょう。


赤ちゃんは1歳半まで3月健診・6ヶ月健診・1歳半健診と健診回数が多いので、健診時を利用して相談することも可能です。

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