2017年7月9日 18:30
並べ替えずにいられない!「色」へのこだわりが強いアスペルガーの娘が、折り合いを身につけたきっかけは?
思い通りの色順でないと、気持ち悪いと感じる娘。
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179007030
発達障害のあるお子さんの中には、“どうしてコレに!?”と思ってしまうほど、特定の物事に夢中になってしまうタイプの方がいます。
アスペルガー症候群のある我が家の娘は、幼い頃に「色」に強い興味を示して以来、娘なりのこだわりがたくさんあります。それは小学4年生になった今でも変わることはありません。
複数の色があるものは、思い通りに並んでいなければ気持ちが悪く、イライラと落ち着かなくなります。学校に通っていた頃は、休み時間に率先してお友達の色鉛筆を削らせてもらい、その代わりとして自分の思う通りの色順に並べさせてもらっていたそうです。
また、お店の筆記用具コーナーに行くと、試し書きの後できちんと元の場所に戻されていないペンが気になり、すべてのペンをきちんと色別に分け終わるまで、その場を離れることができません。商品の陳列の仕方にも不服があるようで、「どうしてこんな色の順番にしちゃうんだろう!?」とプンスカしていることがよくあります。
発達障害と診断されるまでは、度を越した興味の持ち方は一過性のものだと思っていましたが、どうやらこれはれっきとした娘の一部分であり、おそらく生涯持ち続けるこだわりではないかと思うのです。
それならば、自分のこだわりから外れているものを攻撃することなく、上手く自分の心を満たしながら付き合っていくことができれば、本人にとっても周囲の人たちにとっても良い結果が生まれるのではないかと考えるようになりました。
他人に迷惑をかけずに「こだわり」を楽しむために
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11017015454
そこで「お店の商品や他人の持ち物を自分好みの色順に並べ替えたい!」という衝動を抑えられるようになる方法を考えてみました。衝動が湧き上がってくること自体を抑えることはできませんが、
①自他の境界をはっきりさせておく
②家で存分に並べ替えが出来る環境を整えておく
これくらいは、私にもできそうです。
まず、自他の境界をはっきりさせることに関しては次のように話しました。
「あなたにこだわりがあるように、他の人にも気に入った並べ方があるかも知れない」