アスペルガー症候群の恋愛・結婚|知っておきたい恋愛のキホンや当事者体験談をご紹介します!
相手と恋愛を進めていくためには、相手がどのような表情で会話しているかで相手の気持ちを読み取ったり、発言のトーンや語尾から相手の喜怒哀楽を察したりするなど、はっきりと言葉として表れないようなやりとりも必要になってきます。アスペルガー症候群の人はそのようなあいまいさを的確に解釈するのに困ることがあり、そのため恋愛を進めていくうえで苦労することが多いといえます。
■不適切な表現や言動で相手を傷つけてしまう
アスペルガー症候群の人は、自分の思ったことをその場面や状況に関係なく素直に発してしまうことがあります。伝えたいことを遠回しに伝えることに難しさを感じることがあり、言い方が直接的すぎたり、キツくなったりしてしまいがちです。
そのため、パートナーを知らず知らずのうちに傷つけてしまっていることもあるかもしれません。傷ついたパートナーが悲しんでいたり、怒ったりしても「自分が思ったことをそのまま言っただけなのに、どうして泣かせてしまったのだろう。ケンカになってしまったのだろう。」と自分が相手を傷つけている理由がわからなくて悩むケースも多いようです。
■言葉どおりに受け取ってしまい、誤解してしまう
世の中には、純粋に相手のことを好きだからデートに誘ったり、気持ちを伝えたりする人もいれば、そうではない人もいます。
例えば、他に恋人や配偶者がいるのにも関わらずそのことを隠して近づいてくる人、その人自身ではなく、その人が持っているもの(お金など)が欲しいために恋愛関係を利用して近づいてくる人などがいることも事実です。
そのような人達と、純粋に恋愛感情を抱いてくれている人達を見分けることは誰にとっても難しいことです。その中でもアスペルガー症候群の人は相手の好意的な言葉を信じきってしまうようなことが多くあるようです。その結果、相手のことを誤解したまま、悲しい思いをしてしまう人も少なくありません。
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司馬 理英子/著『シーン別アスペルガー会話メソッド―日本初! コミュニケーション力がぐんぐん身につく 』2013年/主婦の友インフォス情報社
コミュニケーションの障害とも関係して、アスペルガー症候群の人は対人関係にも苦労することが多いと言います。例えばこのようなことが考えられます。
■他人にノーと伝えるのが苦手で傷つきやすい
アスペルガー症候群の人は「お互い恋愛感情を持って思いやっているのだから、相手の要求はすべて呑んであげなくてはならない」