2017年9月19日 16:00
【偉人の凸凹学】ゴッホの苦難の人生から学ぶ「0か100か」の生きづらさ。もっとラクに生きてゆくには?
また、
・「Aという選択には、こんな良い点があるが、こんなデメリットもある」
・「AとB以外にも、Cという選択もあるし、A+Bという方法もある」
…と、「0か100か」の絶対的な2択にせず、複数の選択肢や、折衷案の提示などをしてあげると、物事を両面から見たり、多角的に捉えたりできるようになるかもしれません。また、他人に言われると納得できないことも、自分でメリット、デメリットを一覧表に書き出して点数などをつけて、比較検討する習慣などもいいと思います。
実際、この後の時代の天才画家ピカソは、ゴッホと同じく突出した才能がありながら、画風の数々の変遷やキュビズムの表現に見られるように、物事を多角的に捉え、違った価値観を受け容れる柔軟さがあったようです。それにより少し要領よく世渡りし、生きてるうちに経済的にも成功し、女性にもモテ、91才まで長生きしたようです(でも、個人的には、私はピカソよりゴッホの絵のほうに、惹かれますが…)。
究極の選択。ありふれた幸せか、人類の遺産か…!?
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もし、ゴッホがほんの少し、物事を柔軟に考え、曖昧さを許し、人は人と割り切れていたら…日々をもっとラクに生きられたのかもしれません。
でも、その、ごくありふれた幸せが、溢れる才能と引き換えなのだとしたら…?
私には、ゴッホは自らの苦しみの人生と引き換えに、その突出した才能を得たように思えてなりません。
極端に偏っていなければ、なし得ないこともあるのだと思います。そんな「生きづらさ」を抱えるゴッホだからこそ、あのように鮮烈で力強く、見る者の心を直接揺さぶるような、素晴らしい傑作の数々が生まれたのではないでしょうか。
あなたは、人類の歴史的な遺産と、一人の人間のありふれた幸せを、天秤にかけることはできますか?
もちろん、選択肢は2択ではありませんけどね。
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大場美鈴/著『発達障害&グレーゾーンの3兄妹を育てる母のどんな子もぐんぐん伸びる120の子育て法』2017年/刊/ポプラ社
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「アスペルガーの偉人たち」イアン ジェイムズ ・著、草薙ゆり・訳(スペクトラム出版社)
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「ゴッホ (コミック版世界の伝記)」