子育て情報『【偉人の凸凹学】ゴッホの苦難の人生から学ぶ「0か100か」の生きづらさ。もっとラクに生きてゆくには?』

2017年9月19日 16:00

【偉人の凸凹学】ゴッホの苦難の人生から学ぶ「0か100か」の生きづらさ。もっとラクに生きてゆくには?

気持ちも人一倍強かったように思います。

ところが、そんな長所ですら、裏目に出てしまうのです。キリスト教の伝道師を志していた時のゴッホは、劣悪な環境で働く炭坑夫たちに深く同情し、一緒に炭だらけになり、自分の服すら(下着までも!)分け与えて、文字通り全てを捧げてしまいました。ゴッホは、聖書の教えを真面目に忠実に、実践しただけなのでしょうが、これは「教会の権威を落とす」行為として、伝道師の資格は剥奪されます。

純粋で一途過ぎるが故に、ゴッホは「ほどほど」という考え方ができなかったのです。

では、ゴッホと似たような「生きづらさ」が、我が子や身近な人、あるいは自分自身にある場合、どうしたらもう少しラクに物事を考えられるようになるのでしょうか。


「ほどほど」な考え方を育てる声かけと工夫

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ゴッホの絵画の色彩を見ると、代表作「ひまわり」や「星月夜」、「自画像」、「糸杉」など、青と黄や、赤と緑という、補色(反対の色)同士の鮮烈な対比や、明と暗がくっきりとした大胆な構図が見て取れます。


だからこそ、見る人の心に迫る力強さを表現できるでしょうが、ゴッホの「生き方・考え方」という点から見れば、常に2つのものが対立する世界観が象徴されているように思えます。

このように「0か100か」「白か黒か」という、絶対的な2択の思考は、何事にも完璧主義な人に多く見られます。例え、テストで90点をとっても、間違った10点のほうが気になるタイプです。これは、仕事面では、ゴッホのように完成度の高いものができる長所にもなりますが、対人面では難しさがでてしまいがちです。

こういった考え方を緩めてあげるには、まずは言葉から、「中間の表現」が、イメージできるようにしてゆくといいと思います。

「ちょっと」「大体」「ほぼ」「ほとんど」…など、日常生活には曖昧な表現が溢れていますが、つい「0か100か」で考えてしまう人は、「ちょっとって、一体どれぐらいだろう?」と具体的にイメージできずにいる場合が多いようです。そんなときは、具体的な数値を入れた声かけなどで、「翻訳」してあげると良いと思います。
たとえば、

・「ちょっとって言うのは、3日くらい待って欲しいって意味だよ」
・「ほとんどって言うのは、90%くらいできてるってことだよ」

といったように、具体的な程度を示します。

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