2017年6月24日 11:00
子どもの癇癪(かんしゃく)とは?原因、発達障害との関連、癇癪を起こす前の対策と対処法、相談先まとめ
と行動の抑止が入ると、それが「自分のしたいことを邪魔するものだ」として不快な気持ちが起きます。
また、ADHD(注意欠如・多動性障害)といわれる発達障害の場合は、「やりたい」という気持ちを抑えるのが難しいために、相手の気持ちが分かったとしても、「これくらいなら」と程度を見極めてさじ加減をはかることができません。気持ちを譲ることができないことと、感情がすぐに表面化することで、爆発的に怒ってしまうことがあります。
◆言葉に遅れがある
発話が困難であったり、身振りや手振りでうまく伝えるのが苦手であることで、その伝わらないもどかしさや要求を伝えるための手段となり、癇癪を起こしやすくなります。
発達障害のある子どもは、全体的に言葉の発達のスピードがゆっくりな傾向があります。発話が困難であったり、身振りや手振りでうまく伝えるのが苦手であることで、その伝わらないもどかしさや要求を伝えるための手段として、癇癪を起こしやすくなるのです。
癇癪を起こさないために普段から気を付けたいこと
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11038019848
いったん始まってしまうと、癇癪を鎮めるのは難しいので、普段の生活から子どもに十分配慮をし、癇癪が起きないように回避することが重要です。
自我の芽生えと共に、子どもは自分の意思をもって、自分でやりたい!という気持ちを持ち始めていきます。
自分が主人公でありたいという思いを認めてあげることが大切です。
あまりに幾度となくやりたい気持ちを発散する機会を奪ってしまうと、子どもは泣いたり癇癪を頻繁に起こすようになるばかりか、やがて周りの環境にはたらきかけたいという気持ち(やる気)がなくなってしまい、発達が遅れることもありうるので注意が必要です。気持ちの切り替えを行うことは子どもにとっては難しいことです。いきなり遊びを中断されたりすることは子どもにとって大変ストレスなことなので、癇癪を起こす要因の一つとなります。
次の行動に移るためには、気持ちの準備をする時間が必要です。「●●したら、ご飯にしようね」など、次の行動が予測できるような声掛けを行うことで、子どもは行動を切り替えるための心の準備をすることができます。スマートフォンやゲーム、テレビなどの利用時間を制限したい場合には、タイマーなどを使用して終わりの時間を視覚化するのもおすすめです。