2017年6月24日 11:00
子どもの癇癪(かんしゃく)とは?原因、発達障害との関連、癇癪を起こす前の対策と対処法、相談先まとめ
このように対処方法をルール化することで、怒りの感情から抜け出すための「いつもの方法」をもつことができ、癇癪が起こったときに子どもが自分で冷静さを取り戻すことも可能となります。
子どもが癇癪を起こしてしまった!対処方法は?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10272000563
癇癪が起きるタイミングは、予測できるものばかりではありません。子どもが癇癪を起こした時にどのように接するべきか前もって知っておくことで、焦らずに対応しやすくなります。
癇癪が起きた時は、まずは子どもが怪我をしないように安全を確保します。頭を床や壁にぶつけるなどの癇癪の場合には、クッションや枕を子どもと物の間に挟んで怪我を防ぎましょう。
もっとも避けたいのは子どもが怒り狂っている様子に周囲の大人が引きずられてしまうことです。癇癪のときの子どものエネルギーは絶大なもので、自分が攻撃されていなくとも、子どもの隣にいるだけでイライラしたり、気分が荒れたりすることもあります。
まずは、保護者自身の気持ちが乱れたりがストレスを受けたりしないようにしましょう。
保護者の方の心が乱れていては、子どもに冷静に対応することはできません。
物が飛んできたり、殴りかかってきたりと怒りの矛先が自分に向いたときにはもちろんのこと、甲高い泣き声が長い時間続くときには、精神的な危機にさらされているんだということを理解してください。あまりに真摯に向き合いすぎると、精神的に過度なストレスが溜まってしまい病気になってしまうこともあります。
そばにいなければ、子どもの身の安全が確保されないという場合には、大きな声が耳に届かないように耳栓をするなど、子どもの癇癪に自分が引きずられないように工夫をします。
子どもが癇癪を起こしたときに避けたいのは、罰と報酬です。罰とは、頭ごなしに叱りつけたり、暴力をふるったりすることです。報酬とは、お菓子をあげたり、おもちゃを買ってあげたりすることです。おもちゃやお菓子を与えると子どもの癇癪が止むこともあるので、癇癪の対応方法として一見効果的に思われますが、子どもに「癇癪を起こすととなにかいいことがある」と思わせてしまう要因となります。
また、要求を通さないと最初に子どもに言ったならば、その態度を貫き一貫性をもって接することが大切です。