、資格認定といったステップがあります。
1. 発達心理学を中心とした心理学諸分野の科学的・理論的な知識
2. 人間が実際に発達する場に関する社会的・実践的な知識
3. 人間の発達をアセスメントし支援する臨床的な知識・技能
これらを習得するための基礎となる学問領域は「発達心理学」または「発達心理学隣接諸科学」です。
具体的には発達心理学、その他心理学、教育学、保育学、福祉学、小児科学、医学、看護学、リハビリテーション学、発達障害学、保健体育学、体育心理学、スポーツ健康科学、人間社会学、人間学、児童学、応用人間科学、コミュニケーション学、児童教育学社会学などです。
2017年度から資格申請制度が新しくなり、申請タイプが5つにまとめられました。
1. 発達心理学隣接諸科学の大学院修士課程在学中または終了後3年未満
2. 臨床経験が3年以上あり、かつ発達心理学隣接諸科学の大学院を修了している
3. 臨床経験が3年以上あり、かつ発達心理学隣接諸科学の学部を卒業している
4. 大学や研究機関で研究職をしている
5. 公認心理師を取得している
変更点としては以下の2つがあげられます。
・国家資格である「公認心理師」資格取得者が申請できること。
・「公認心理師」資格が心理学系大学卒業以上を前提としていることから、発達心理学諸科学の大学や、短期大学や専門学校を卒業した人が申請できるタイプを廃したこと。
ただし、公認心理師資格は2018年度以降習得可能であるため、経過措置として2019年度までは旧制度での申請も受け付けています。
資格申請をするにあたって、自分の受けた教育歴と臨床発達支援に関する実践の経験年数に合わせて、以下に示す申請タイプの中から最も自分にあったタイプを適切に選びましょう。
また、資格を取得すると、「日本臨床発達心理士会」に入会するとともに全国に20ある支部のどこかに所属することが義務づけられます。さらに、資格の有効期間は5年で資格更新をすることも義務付けられています。資格更新は、試験ではなく資格取得後に十分な研修を積んだか、高い専門性を保持することに努めたかがポイントに換算され審査されます。http://www.jocdp.jp/license/flow/
出典:資格取得までの流れ|一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構
http://www.jocdp.jp/wp-production/wp-content/uploads/2017/03/20160901171002-2.pdf
出典:資格申請新制度のご案内|一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構
http://www.jocdp.jp/wp-production/wp-content/uploads/2017/03/2fe4ef625d9c7dfeb62355dfd0a3897b.pdf
出典:資格更新ガイドライン|一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構
http://amzn.asia/iBlBGsv
参考:一般社団法人臨床発達心理士認定運営機構[編]わかりやすい資格案内(金子書房.2017)