子育て情報『大人の癇癪(かんしゃく)とは?怒りの対処法「アンガーマネジメント」、関連する病気・障害、相談先など』

2017年7月29日 11:00

大人の癇癪(かんしゃく)とは?怒りの対処法「アンガーマネジメント」、関連する病気・障害、相談先など

癇癪を起こしてしまう原因は、その場での出来事、つまり物事のうまくいかなさ、相手の態度などではなく、もっと別のところに問題があるということも考えられます。この点については後の章でご紹介します。


そもそも、怒りとは何か?

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161017947

感情は、人が自分がどのような状況に置かれているかについて知らせるシグナルの役目をもっています。例えば、恐れの感情がその代表といえるでしょう。自分の生命を脅かすようなものに出くわしたときに、「怖い!」と感じることにより、危険を回避することができます。

また、感情が起こることにより、周りの人との関係を作ってゆくことができます。例えば、「楽しい」気持ちによって出てきた笑顔が周りの人とのかかわりを生み出して、友好的なコミュニケーションを引き出すということは、誰しも経験があることなのではないかと思います。

このように生命を維持したり、人とのかかわりをつくるのに感情は役に立っています。


では、今回のテーマである「怒り」についてお話を進めていきます。

「怒って暴言を吐く」という怒りの行動があるとします。怒りにはきっかけがありますが、そのきっかけが瞬間的に行動に移るわけではありません。

そのきっかけがあったときに、どのようなプロセスを経て行動へと結びついているのでしょうか。怒りのメカニズムには以下の順序があります。

1.きっかけとなる出来事が起こる
2.反応する
3.怒りの感情が起こる
4.感情を調整する
5.行動・表現する

癇癪を起こしてしまう人は、上記のプロセスを経る中で「過剰に反応してしまう」「感情を調整することができない」「行動の調整をすることができない」のうちのいずれかの状況に陥っていると言えます。

では、そのような困った状況で、私たちは怒りをどのように抑えていけばよいのでしょうか。


癇癪を自分でコントロールしたい

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10250001879

感情が生じてしまうこと自体は生物学的に自然なものです。
ですから、感情の生起自体をコントロールすることは難しく、その感情が起こった後に、どのように対処するかが重要になります。

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