発達障害の子どもとの夏休みはどう過ごす?よくあるお悩みと対処法5選!
そんな子どものストレスは、やはり外で発散させることが一番です。発達障害のある子どもの場合、その特性を理解したうえで、子どもがのびのびできるような場所を一つでも見つけることが大切です。学校開放や学童、児童館をはじめ、夏なら福祉センターのプールなどもおすすめです。
そのような場所を利用する場合、必ずその場所を使うルールやけが・事故の防止についてしっかり伝えるようにしましょう。また、子どもを連れていくにあたって不安がある場合、事前に施設の職員などに相談しておくとよりいっそう安心できますね。
◇一人遊びできる時間をつくる
子どもが家で過ごす時間が多い場合、何か1人でも遊べるおもちゃや道具を与えることも一つの手段です。読書好きなら興味のある本、絵を描くことが好きなら落書き帳やぬりえ本などを渡し、家の中でも親子それぞれの時間を過ごすことができるようにするのもおすすめです。
学校や幼稚園のない夏休みは、睡眠が不規則になったり、運動不足になったりすることから生活リズムが乱れることが多くあります。
発達障害のある子どもの中には、生活パターンが決まっていて、それをきっちり守る傾向がある子どももいれば、時間の感覚を上手くつかめず切り替えができないために生活が乱れやすい傾向がある子どももいます。このような生活リズムに関する困りごとには次のように対応しましょう。
◇決まっている生活パターンをできるだけ崩さないようにサポートする
発達障害の中でも、自閉症スペクトラム障害の場合、生活パターンが決まっている方が安心でき、本人もそれをきっちり守りたがる子どもが多いと言われています。このような特性を持つ子どもに対しては、今まで送ってきた生活リズムを夏休みに入っても維持することが重要です。
予定変更がある場合はできるだけ変更内容を事前に伝えたり、変更があるたびに子どもの様子をよく観察したりすることを心がけましょう。不安やパニックが強く現れたら予定変更の伝え方やサポートの方法を変えて、子どもが少しずつでも変化が受け止められるように支えていくことが大切です。
◇夏休みも普段の生活リズムを維持できるようにする
生活リズムが乱れることによって、体調を崩す原因になったり、新学期が始まった時に元の生活になかなか戻れなくなったりする可能性があります。
基本的に、夏休みに入っても学校や幼稚園がある日と同じ生活習慣を続けることが重要です。