子育て情報『反社会性パーソナリティ障害とは?特徴や5つのタイプ、原因、診断基準、周りの人の対処法を紹介します』

反社会性パーソナリティ障害とは?特徴や5つのタイプ、原因、診断基準、周りの人の対処法を紹介します

その場しのぎではなく問題を根本から改善しようとするものであるため、時間はかかりますが、本人が治療の意思を持って、治療者と信頼関係をしっかり結んで治療を継続していくことが必要です。

集団精神療法とは、同じパーソナリティ障害を持つ人が複数人集まり、グループで話し合いをしたり共同で作業をしたりする活動を通して、社会にうまく適応できない原因を見つけて解決する方法です。

他の患者さんとコミュニケーションをとりながら、自分と同じ障害を持っている人を見つめることで問題に気付き、それを自分にあてはめて考えることができるようになります。集団精神療法での仲間体験は、患者さん自身の自己肯定感を持たせることにつながり、他人とコミュニケーションの取り方を練習する機会にもなります。

患者さん本人だけでなく、家族にも治療を行う場合があります。パーソナリティ障害がある患者は、その家族にも認知や思考のパターンに偏りがあることが多いためです。この偏りのために、家族の努力が患者さんの症状を逆に悪化させていることもあります。

具体的には、治療者が家族全員と面接を行ったり、患者さんの付き添いで来院した際に話を聞いたりします。
患者さんに思いをうまく伝える言葉のかけ方や、患者さんの気持ちを安定させるための振舞い方など、適切な対応法を治療者から指導します。

なお家族療法は、患者さんが未成年のときに行われることが多いです。患者さんがある程度の年齢に達している場合は、患者さん自身が家族から自立する方向で治療が行われる傾向にあります。

薬物療法は、強い不安や緊張、抑うつなど、程度の強い精神症状を一時的に和らげる目的で使われます。しかし、あくまで対症療法にすぎず、障害を根本から治すことはできません。治療の中心は精神療法で、薬物療法はその潤滑油としての役割を果たします。

反社会性パーソナリティ障害の具体的な治療としては、攻撃性と衝動性を持つ患者に対して、抗うつ剤の用量でSSRI(選択的セロトニン再取り込み阻害薬)を使用します。部分的な反応があれば追加の非定型抗精神病薬や気分安定剤を使用します。


https://www.amazon.co.jp/dp/477241231X
出典:レン・スペリー『パーソナリティ障害:診断と治療のハンドブック』2012年 金剛出版


反社会性パーソナリティ障害の人との関わり方

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=11032002080

反社会性パーソナリティ障害を本人が克服するにあたって、周りの人々が対応を工夫することも大切です。

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