反社会性パーソナリティ障害とは?特徴や5つのタイプ、原因、診断基準、周りの人の対処法を紹介します
子どもの頃に素行症を発症しないように予防し、また重症化しないようにすることも重要であると考えられています。素行障害について詳しく知りたい方は以下の関連記事を参考にしてみてください。
反社会性パーソナリティ障害かな?と思ったときの相談先
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パーソナリティ障害の診断は、精神科医や専門医にも難しいものです。もしご自身やご家族に反社会性パーソナリティ障害の疑いを感じた場合は、一人で悩む前にまずは専門機関に相談することをおすすめします。
医療機関での受診先は精神科、神経科、心療内科などになります。できるだけ本人を連れていくとよいですが、まずは家族の相談でも受け付けてくれる医療機関もあります。はじめから医療機関に行くことに対して抵抗を感じる場合は、精神保健福祉センター・保健センター・地域活動支援センターなどといった地域の相談窓口を利用してもよいでしょう(名称は地域によって異なることがあります)。
反社会性パーソナリティ障害の治療法
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反社会性パーソナリティ障害の治療は精神療法に始まり、その後に衝動性や暴力など具体的な症状に対して薬物治療を行う、というように治療法を組み合わせることが多いです。
医師や心理技術者が患者さんの心理面に様々な働きかけを行い、患者さんの認知や思考、行動パターンなどの偏りを改善して少しずつ社会に適応できるようにしていく治療法です。
1週間に1~2回、30分から1時間程度、治療者が患者さんと面接する形で行うのが一般的です。内容に関しては個々の治療者の判断によるところが多く、統一のガイドラインはありません。
この治療法においては、以下の3点を患者さんと周囲の人々が理解する必要があります。
・効果が表れるのに時間がかかる治療法であり、一般的には数年かかる
・誰にでも効果が期待できるものではない
・治療者との信頼関係がなければ効果は得られない
個人精神療法は、精神科医が行うもっとも基本的な治療法の一つではありますが、絶対的な治療法であるという過度の期待を持つと、すぐに効果が出ないと治療を投げ出してしまったり、治療者を疑ったりと逆に治療が困難になってしまうことがあります。