共同注意とは?アイコンタクト・指さしと子どもの発達の関係、自閉症との関連、発達を促す工夫をご紹介!
共同注意とは
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共同注意とは、人がひとつの空間の中で、他の人と同じように物体や人物に対して注意を向けることです。さらに厳密には、他の人と自分とが同じように、その対象に対して注意を向けているとを知っている状態を指します。
「バナナを見ること」を例にして考えてみます。共同注意が成立しているということは「お母さんがバナナを見ている」そして「お母さんとおなじように私もバナナを見ていると気づいている」という状態のことです。
子どもの発達には、ある決まったひとつの順序があります。他の人とのコミュニケーションのひとつの形である共同注意は、まだ言葉を話すことができない乳幼児期の子どもにとって言葉を覚える前に身につける大切な力です。
共同注意は子どもにとってどんな意味があるの?
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共同注意の力を獲得することは、子どもにとってどのような意味をもつのでしょうか。
この力を身につけることによって、
・他の人の意図(気持ちや考え方)を理解する
・言葉を話す
という力の獲得へと繋がっていきます。
そのため、共同注意が成立していることは、子どもの発達におけるひとつの指標となります。
いきなり共同注意をできるようになる子どもはいません。子どもは生まれてきてから、時間を積み重ね、人との関わりの経験を積んでいくことにより、徐々に共同注意の力を獲得していくものだからです。
以下では、子どもが共同注意をできるようになるまでに、どのようなステップを経験しているのかについてお伝えします。
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・「わたし」と「あなた」の関係
子どもは生まれたとき、その発達の初期を大人たちの視線の中で過ごします。
そして大人と視線が合って、笑いかけられたり、呼びかけられたりする中で、まず「自分」があることに気が付きます。
そのあと、アイコンタクトを行い視線を交わし合う中で子どもは大人との関係を結びます。
具体的には、
・笑いかけられたときに、笑い返す
・イナイイナイバーを喜ぶ
これは子どもにとってのはじめてのコミュニケーションの形といえます。