2017年11月23日 14:30
「ジッとしなさい!」と叱る前に。教室で活躍する「ペダルデスク」の存在からわかること
ADHDの子どもの学校生活
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230001611
ADHDの特性を持つ子どもにとって、6時間近くじっと座って授業を受けるということは、それだけで重労働です。我が家の小学校1年生の息子(ADHDの診断済)は離席こそしませんが、授業中は常に椅子をガッタンガッタン、貧乏ゆすり。
それについて叱られると、今度は鉛筆をガリガリと噛み始め、息子の鉛筆は書く側だけでなく反対側の端からも減っていきます。
また、姿勢をまっすぐに保ち続けることに大変な労力が必要なため、すぐに姿勢がぐにゃっと崩れ始めます。息子が口癖のように言うのは「僕は6時間もじっと座っているんだよ!褒めてよ!!疲れるんだよ!!」です。これは何の誇張でもなく、息子の素直な気持ちなんだと思います。
でもふと思うことはありませんか?
「ジッと動かないでいたほうが集中力って高まるんだろうか?」
息子の言葉を聞いて、自分が仕事をしているときのことを思い出してみました。
確かに音楽や人の話し声などが聞こえてくると、集中力が削がれ、パフォーマンスは落ちます。
けれども、私自身、仕事で難しいところにさしかかり始めると、激しく貧乏ゆすりをしたり、身体を左右に揺れ動かしたり、それでもダメなときは部屋中をウロウロと歩き回ったりします。そのほうが、頭が回転するのを感じるのです。
実はこれ、海外の研究でも同じようなことが指摘されています。
海外でのユニークな取り組み
リンク先のアメリカの教育振興センター(Center for Educational Improvement)の記事を見ると、不思議な写真が掲載されています。1枚目のニコニコ笑顔の子どもが座っている学習机をよく見てみると、足元にペダルがついているのです。
http://www.edimprovement.org/2015/06/kinetic-classroom-pedal-desk-adhd-mind-body-connection/
The Kinetic Classroom: The Pedal-Desk, ADHD, and the Mind-Body Connection (活動的な教室―「ペダルデスク」「ADHD」「心と身体の関係」)
このペダルは何だろうと読み進めていくと、「ペダルデスク」