子育て情報『自閉症スペクトラムを理解するための新たなアプローチ!最新の脳波技術を用いた研究結果とは』

2017年12月22日 16:30

自閉症スペクトラムを理解するための新たなアプローチ!最新の脳波技術を用いた研究結果とは


自閉症スペクトラム障害の「困難」

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出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10179012169

発達障害の1つ、自閉症スペクトラム障害。物事への興味関心やコミュニケーションに関する特異性が強い障害だと言われていますが、実際には一人ひとりが異なる多様な困難に直面し、その困り度合いや表出のしかたもそれぞれ異なります。

我が家の7歳の息子は自閉症スペクトラム障害の診断を受けており、好きなことばかりを喋り続けてしまったり、トミカを延々と等間隔で並べ続けてたりしていました。また、少しの乱れも許さず、ちょっとでも間隔がずれてしまったりすると、癇癪(かんしゃく)を起こしていたものです。

最近はこのような癇癪は起こさないように自分でコントロールできるようになりましたが、好きなことに対するこだわりの強さはいまだ健在です。

これらは自閉症スペクトラム障害の「社会的コミュニケーションの困難さ」や「こだわりの強さ」に起因するのでしょう。

そんななか、今年の11月に、なぜこの2つの特徴が発生するかについての研究結果が、日本国内から発表されたのです。



リズム同期実験/最新の脳波技術による研究とは

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以前まで、「社会的コミュニケーションの困難さ」と「こだわりの強さ」は、これまでは、それぞれ別のメカニズムから生じていると考えられていました。けれども、最新の脳科学の研究によって、これら2つの特徴が同じメカニズムから生じている可能性があるという見解が示されたのです。

研究結果を発表したのは、京都大学、筑波大学、理化学研究所、帝塚山学院大学による共同研究チーム。この研究は、英国の科学誌「Scientific Reports」にもオンライン公開されました。

http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/research/research_results/2017/171108_1.html
自閉スペクトラム症者のコミュニケーション障害に関する新たな視点 -最新の脳波技術を用いた科学的根拠による理解の促進-| 京都大学

https://www.nature.com/articles/s41598-017-14508-4
Frontal theta activation during motor synchronization in autism (訳:自閉症者のリズム同期課題時の前頭シータ波の活動)

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