女の子の発達障害、男の子とどう違う?その特徴とは?女の子特有の悩みへのサポートまとめ
を周りに合わせて習得することに難しさを感じることが少なくありません。集団の中で浮いた存在となってしまったり、「女の子なんだから…」というような抽象的な指摘の意味がわからず、混乱してしまったりします。
例えば、自閉症スペクトラム障害の社会的コミュニケーションの困難という特性は、女の子集団特有の人間関係への苦手意識や、身だしなみへの無関心さにつながりやすいと言えます。
女の子の発達障害、年齢ごとに直面する問題とは?
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=30701000618
発達障害の女の子には成長に応じてどのような兆候や困りごとが現れるのか、発達に応じて紹介していきます。
一般的に、「自分が男である、女である」という意識が芽生え始めるのは、3~4歳とされています。しかし、乳幼児期では、「女の子かつ発達障害だからこそ、このような困りごとが起こる」ということは少ないようです。自閉症の場合こだわりというよりは感覚の過敏性が見られたり、新しいところが苦手、等の傾向が見られる場合もありますが、男女共通して見られる特徴が現れることがほとんどです。これは、性意識がまだはっきりとはしていないこと、このくらいの年齢では発達障害であると明確にわかるわけではないためです。
一方で、症状や困りごとがわかりにくいことから、言葉や知的な遅れがない場合、気づかれにくいことも多いので、注意が必要です。
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参考:日野原 重明/著『脳とこころのプライマリケア4子どもの発達と行動』シナジー/2010年
小学生くらいになると、より高度な社会性が求められたり、学習時間が長くなったりすることから、発達障害による困り感を強く感じる子どもが多いようです。
また、小学校高学年になると、女の子ならではの人間関係や、それに伴う暗黙のルールなどが増えたり、早い子では第二次性徴が見られたりするため、女の子としての生きづらさも徐々に感じ始める傾向にあります。例えば、以下の困りごとが現れます。
・友達、先生の話を聞かない
・忘れ物が多い
・整理整頓が苦手
・時間や活動の変更への対応ができない
・授業に集中することができない
・話し始めると止まらない
・友達との会話についていけない、周りから敬遠されてしまう
・人の言うことをすぐ信じてしまい、からかいを受けてしまうなど
https://www.jpnsport.go.jp/jiss/Portals/0/column/woman/seichoki_handobook_2.pdf
参考:「女性アスリート指導者のためのハンドブック2.第二次性徴」