2018年2月27日 16:00
「あなたは自分勝手」その烙印に怯えた子ども時代。親になった今考える、子どもに必要なサポート
読んでみると、息子の特性とは明らかに違うのですが、判で押したように同じ言葉が書かれていました。
「一日中喋っている。朝起きてから夜寝るまで、一人で喋り続けている。やはり女の子は言葉が発達しているのであろう。一日話し相手をしているので、とても大変」(2歳/母の育児日記より)
「授業中のお喋りがなかなかなおせない。先生の話を最後まで聞かず、勝手に回答を言ってしまう。給食の時間中もお喋りが止まらず、食が進まない。食事量が少ないのが心配」(小学3年生/通知表より)
どの資料を見ても書かれているのです…「お喋りが止まらない」と。
息子のように多動や癇癪などがあったという話は聞いたことがありません。勉強も遅れていませんでした。けれども「人の話を聞かないで喋り続ける。おしゃべりが止まらない」ということが、通知表でも一貫して指摘されていたのです。
「自分勝手な子」と非難され、自己肯定感は地に落ちていった
「おしゃべりが止まらない」ことが本格的に日常に支障をきたすようになってきたのは、小学校高学年になってからです。他の女の子たちがガールズトークをし始める時期。女の子たちのひそひそ秘密話の中に乗り込んでいって、自分の話したい話ばかりをする私は、次第にクラスメイトたちから嫌われていきました。
そして、小学校6年生のとき、担任の先生が私にこう言ったのです…
「人の話を聞かずに、自分のしたい話ばっかりする。
あなたみたいな人をね、自分勝手って言うんです」
この言葉を、私はその後の人生で人間関係がうまくいかなくなるたびに、思い出すことになります。
さらに困ったことに、私は授業中も黙っていられないという困った行動がありました。「あ、先生、私それわかるわ。それってこうやってこうやって解くんでしょ?」と、先生の言葉を遮って話をしてしまっていたのです。この行動については、担任から親に連絡が入りました。
「お嬢さん、授業中にものすごく知ったかぶりするんです…。困ります」
自分勝手に知ったかぶり…これを聞いて、私の自己肯定感はどんどん低くなっていきました。「自分の何がいけないのだろう。
自分の何が人をムカつかせているんだろう。誰か教えて欲しい。どうしたらいいのかわからない」そんなことを考えていたのを、今でも思い出します。
Upload By 林真紀
自分のどこが悪いのかわからない!大人への恐怖感は増すばかり…
出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10230000995
6年生の最後の通知表。