子育て情報『こんなとき、どうする?発達障害がある私が「仕事で失敗した」ときの考え方と対処法』

2019年4月26日 07:00

こんなとき、どうする?発達障害がある私が「仕事で失敗した」ときの考え方と対処法


発達特性は、仕事の武器になることも“失敗”につながることもある

私はベンチャー企業で、社内プログラマとしてシステム開発の仕事をしており、現在は管理職にも就いています。前回の記事では、ADHD(注意欠陥・多動性障害)とASD(自閉症スペクトラム障害)があると診断されている私の発達特性が、仕事の場面でプラスに働いている部分についてご紹介しました。

特性を活かすことで仕事上の武器となった経験もありますが、もちろんうまくいくことばかりではなく、さまざまな場面でたくさんの失敗もしています。 そこで今回は、特性が影響して失敗してしまった経験や、その乗り越え方についてご紹介したいと思います。

こんなとき、どうする?発達障害がある私が「仕事で失敗した」ときの考え方と対処法の画像

出典 : http://amanaimages.com/info/infoRF.aspx?SearchKey=10161015475

新卒で入った会社で、自分が作ったプログラムの説明をしていたとき、それを聞いていた先輩から「きみが言ってることはよく分からない」と言われました。私としては「なぜこのようなプログラムを組んだのか」が分かるように説明していたつもりだったのですが、周りの人たちにはまったく伝わっていない様子だったので、とてもショックを受けました。

その後も同じようなことが続いたので、私は「なんであの人は、こんな簡単なことも分からないんだ!」「あの人たちは頭が悪いんだ!」というように、説明が伝わらないのは周りのせいだと思っていました。でも…何度か同じことを繰り返しているうちに、私は「これは周りが悪いのではなく、自分の伝え方がよくないのでは?」と思うようになりました。


今振り返ってみると、私は「自分は知っているけども、相手は知らないこと」を説明しないまま、自分の考えを説明していたのだと思います。

…と、ここだけ書くとよくあるビジネス書の一節のようになってしまいますが、私の場合はそもそも「自分と相手は違う考え方をしていて、知っている情報も、考えている前提条件も違っている」ということを、想像することさえできていませんでした。これは恐らく「自分の理解と相手の理解が異なっていることを想像できない」という私の特性のために起こっていたのだと思います。

◇失敗からの学びと解決策◇
この状況を何とかするために「自分と同じ考えをしている人が誰もいない環境で、自分の考えを意図通り伝えるためにはどうしたらいいか?」

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