子育て情報『女性ならではの悩みにも切り込む!発達障害、PTSD、準ひきこもりーー暗黒の30年を生き抜いた私が「人間生活の攻略法」を伝える理由。『#発達系女子 の明るい人生計画』発売に寄せて』

2019年12月16日 09:30

女性ならではの悩みにも切り込む!発達障害、PTSD、準ひきこもりーー暗黒の30年を生き抜いた私が「人間生活の攻略法」を伝える理由。『#発達系女子 の明るい人生計画』発売に寄せて

でも、ここに至るまでの道のりはつくづく大変なものでした。

私は、31歳で夫のところに身を寄せて以来、現在に至るまで、一歩ずつ回復の道を歩んできました。

発達障害のない人の人生にさえ、「こうしておけば正解」みたいな生き方の見えない時代です。なのに、私は障害者の中の、精神障害者の中の、さらに発達障害者。

情報は、探せばあります。あるのですが、発達障害者の生活の役に立つ情報は、世の中のあっちこっちにバラバラと散らばっていて、ちょっとやそっとではたどりつけません。私が自分のなんとか幸せに生きていける道を探すためには、多くの人に頼り、無数のインターネット検索を積み重ねる必要があったのです。

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Upload By 宇樹義子

生きづらさを軽減するためには、ともかく情報が必要なこと。
信憑性のある情報をつかむためには、情報の探し方にコツがあること。
いろいろな人に助けてもらうのが大事なこと。
助けてくれる人にも、頼っていい人と、警戒しなければいけない人がいること。
自分が苦しんでいる苦しみは、自分だけではない、きっと社会のみんなの苦しみであること。
「結婚」や「モテ」だけが答えではないこと。
発達障害者だけではない、世の中の誰にとっても、安心していられる「居場所」が必要なこと。
自分を大事にし、元気にするために、もっともっとエネルギーを割いていいこと…。
私は、実家を脱出したあと、8年ほどの時間をかけて、こういった、「発達系女子が楽に人間生活を乗り切るのに必要なこと」をひとつひとつ集めていきました。

霧の立ち込めた石ころだらけの悪路を、杖をつきつきエンヤコラと歩いてきた8年間。あるとき突然目の前が開けて、自分がちょっとした丘のてっぺんに着いたことに気づきました。ふりかえれば、かすんでいたはずの風景は遠くまで見わたすことができます。

自分の歩んできた道を見わたしてみて、「私はこんなに遠くまで来たのか!」と思うと同時に、「8年前の時点で、いや、もっとずっと前、たとえば30年とか前に、ここまでの道のりを描いた地図があったらよかったのに!」と、強い怒りや喪失感のようなものを覚えました。

そのときの私には、多くの発達障害女性が、私と多かれ少なかれ似たような苦しみを抱き、似たような道を、それぞれバラバラに這い進んでいる姿が、ありありと想像できました。

「いや、誰か助けてよ!! なんで誰も気づかないのよ!!」

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