子育て情報『【おねしょ・夜尿症のお悩み】治療法や大切な心のケア。毎日できる生活面の工夫、お布団の洗い方も――専門家が解説【後編】』

2020年4月7日 07:00

【おねしょ・夜尿症のお悩み】治療法や大切な心のケア。毎日できる生活面の工夫、お布団の洗い方も――専門家が解説【後編】

2. できれば、3時までには取り込みます。働いているので3時までの取り込みは無理という場合は、室内の日当たりのよいところに干しておきます。
3. シーズンの変わり目に布団専門のクリーニング店で丸洗いをすると、よりすっきりします。
Point!
しっかり乾かすには、天日干しがいちばん。また、太陽の光には殺菌・消臭効果があります。


お子さんの心理的ダメージを防ぐために

【おねしょ・夜尿症のお悩み】治療法や大切な心のケア。毎日できる生活面の工夫、お布団の洗い方も――専門家が解説【後編】の画像

Upload By 田村 節子

発達障害のあるお子さんは、夜尿症を合併することで、さらに自尊心や自信をなくすなどの心理的ダメージが増えると考えられています。その上、夜尿症の治療のため水分制限などが必要となり、お子さんの中にはストレスや不満、怒りなどのマイナスな感情が生じやすくなります。


週に1~3回、10~15分、子どもの話を聞くための時間「○○ちゃんタイム」を設け、落ち着いた環境でお子さんと向き合うことで、お子さんを理解し、マイナスの感情から解放してあげましょう。お子さんに話してもらう内容はおねしょのことだけでなく学校生活、家庭生活のことなど何でもかまいません。

具体的には、以下のように聞いていきます。
「今日、いやだったこと、むかついたことがあったら教えてね。」(導入)
「そう、そうだったの。弟にからかわれてとってもいやな思いをしたのね。分かったよ。」(お子さんの話を繰り返し、感情を返す)
発達障害のあるお子さんは、嫌なことや疲れがあると夜間の水分制限や寝る前の排泄を行いにくくなり、夜尿が増えることがあります。おだやかな気持ちで就寝できるよう就寝直前の叱責はできるだけ避け(叱責する場合は朝昼夕とする)、夜尿がなかった日にこまめに褒めることを心がけることで、水分制限や寝る前のトイレ習慣のモチベーションを継続できるようにサポートしましょう[12]。


病院のサポートを受けましょう

これまで子どもの夜尿症については、「仕方がない」などの認識からあまり注目されてきませんでした。
しかし、現在では医療の進歩により、適切な治療を行えば大多数の夜尿症は改善することが分かってきました[11]。

発達障害のあるお子さんにとっても夜尿症が改善されることは、単なる排泄行動の改善だけでなく、子どもの自信や行動を向上させ、成長を促す効果があると考えられています[6]。一度、専門医を受診して、お子さんにとって最適な治療法を相談してみましょう。

関連記事
新着子育てまとめ
もっと見る
記事配信社一覧
facebook
Facebook
Instagram
Instagram
X
X
YouTube
YouTube
上へ戻る
エキサイトのおすすめサービス

Copyright © 1997-2024 Excite Japan Co., LTD. All Rights Reserved.