子育て情報『自閉症ラッパー・GOMESS「親が願う"正規ルート"からの脱却と、幸せにならなきゃいけない理由」――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【新連載 #見えない障害と生きる】』

2020年8月3日 13:00

自閉症ラッパー・GOMESS「親が願う"正規ルート"からの脱却と、幸せにならなきゃいけない理由」――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【新連載 #見えない障害と生きる】

と感じた瞬間だった。

自閉症ラッパー・GOMESS「親が願う"正規ルート"からの脱却と、幸せにならなきゃいけない理由」――発達障害を描いたCMプロデューサーが聞く【新連載#見えない障害と生きる】の画像

Upload By 桑山 知之


家族を幸せにするために、僕は幸せにならなきゃいけない

自身の人生は「みんなのおかげで運良く素敵になった」と語るGOMESS。一方で、母から「私があなたをフツウに産んであげられなかった」と、我が子に対して罪を感じていることを吐露されたこともあった。自分にできることは何か。答えは明確だった。

「手間暇かけて全力注いで頑張って育てた息子が人様の役に立つっていうのは、きっとすごくお母さんにとって誇らしいことの一つだと思うから、実際“罪滅ぼし”はできないにしても、何かお母さんのためになると信じてやっているんです」

GOMESSは、ラッパーとしての現在の活動について「罪滅ぼしみたいな気持ち」と表現する。

「だから、僕は幸せにならなきゃいけないんだなって。
僕が幸せになれば、お母さんが感じてきた罪悪感は消えるんじゃないかなと思うんですよね」

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Upload By 桑山 知之

GOMESSがCM「見えない障害と生きる。」で書き下ろした楽曲『COMMON』は、Apple Musicなどで近日配信予定。

本連載では、第2回以降も桑山知之が見えない障害のある人を取材し、社会で生きる上でのヒントを探っていく。

平成元年愛知県名古屋市生まれ。
慶應義塾大学経済学部在学中からフリーライターとして活動。
2013年に東海テレビ入社後、東京支社営業部を経て、報道部で記者/ディレクター。
2018年から公共キャンペーンのプロデューサーとして「いま、テレビの現場から。」や「見えない障害と生きる。」、「この距離を忘れない。」といったドキュメンタリーCMを制作。
主な受賞歴は、日本民間放送連盟賞CM部門最優秀賞、ACC TOKYO CREATIVITY AWARDSゴールド、JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール経済産業大臣賞、ギャラクシー賞CM部門優秀賞など。

・2019年 日本民間放送連盟賞 CM部門 最優秀賞
・2019 59th ACC TOKYO CREATIVITY AWARDS フィルム部門Aカテゴリー ACCゴールド
・第58回JAA広告賞 消費者が選んだ広告コンクール 経済産業大臣賞
・第57回(2019年度)ギャラクシー賞 CM部門 優秀賞

取材・文:桑山知之
取材協力:若者支援ネットワーク研究会in東海

http://www.gomeban.com/
GOMESS公式サイト

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