子育て情報『粗大運動(そだいうんどう)とは?発達の目安や遅れている場合の原因、発達障害(神経発達症)との関係、育み方まで解説』

2021年11月28日 14:15

粗大運動(そだいうんどう)とは?発達の目安や遅れている場合の原因、発達障害(神経発達症)との関係、育み方まで解説

つま先歩行や足を交差するなどの歩行の異常が見られる場合、動画を撮って専門医に相談しましょう。膝が内側に入ってしまうX脚になりやすい場合は、なるべくあぐらをかかせてあげましょう。


粗大運動の発達が気になったら、どこに相談する?

もし、自分から移動しようとしない(好奇心があまりない)、体を動かそうとするけれどもうまくいかない様子など、粗大運動の成長で気になることがある場合は、自己判断せずに次のようなところで専門家に相談しましょう。

1歳6ヶ月健診:まずは乳幼児健診で相談します。1歳6ヶ月健診は、粗大運動がひと通り完成して歩けるようになっている時期。心と体、両方をチェックする機会です。母子手帳には子育てに困難を感じるか否かを記入する項目がありますが、「いいえ」以外は発達に何らかの懸念があるととらえ、早めにかかりつけの小児科医に相談することをお勧めします。

かかりつけの小児科医:普段からその子の様子をよく診ている先生は、その日の様子だけでなく、総合的に子どもの体の動きも見ています。
遠慮なくかかりつけの小児科で相談してみましょう。

やはり様子が気になるならば、専門医などを紹介してもらう、というプロセスで相談してみるのがいいでしょう。病院の小児科外来では「神経」を専門とした医師が粗大運動の発達を診ています。もし、粗大運動の発達と同時に発達障害(神経発達症)の診断を受ける場合でも、普段の行動についての観察は必要です。

発達障害(神経発達症)の診断としての検査方法は、採血やレントゲンなどといった体への侵襲性のある検査や数値で表せるものではなく、行動についての問診や観察によるものが主だからです。ただ、さまざまな病気で発達障害(神経発達症)と同じような症状が現れることもありますので、病因検索として採血や脳CT/脳波などの検査をして、隠れているほかの病気を否定する必要性もあります。しかし、学会などで推奨されているものの、こうした検査がされていないという現実があります。また、子どもの場合、慣れない環境だと普段通りに動けないということもあります。
一足飛びに専門医ということではなく、かかりつけの小児科医に相談しながら、成長の様子を見ていくことも大切です。


まとめ

粗大運動の発達段階「歩く」でも述べましたが、粗大運動の発達の早さには、個人差が大きく関係します。通常の発達の時期から大きく遅れる場合は、筋力や運動神経の問題だけでなく、好奇心などの心の発達も関係している場合があります。

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